独学での試験勉強では、経験者に検定合格のコツを教えてもらうことができません。
試験会場の空気や、どの項目を重視すれば良いかなど、講師や先輩ネイリストに直接教えてもらえないのは、かなりのマイナス要素になります。
2級以上は、実技のレベルが非常に高くなります。
独学でチャレンジするか、直接指導を受けてチャレンジするかでは、合格率も大きく違ってくるでしょう。
実技を評価してもらえないから
独学でいくら練習を重ねても、評価を受けられないのは大きなデメリットになります。
合否の予想や改善したほうが良いと思われる点、この要素は合格レベルなど、実際に評価を受けることでスキルは伸びます。
独学では、練習の成果を主観でしか評価できません。客観的な評価が得られないと、合格に到達するレベルかどうかが最後までわからず、不安なままで検定試験に挑むことになってしまいます。
独学では緊張感に欠けるから
独学で検定2級以上に合格するのが難しい理由として、緊張感に欠けるということが挙げられます。
スクールや講習で、同じ立場の受験生と一緒に実技練習をするのは、非常に良い刺激となります。
制限時間内に実技を終えられるかどうか、それぞれのスキルは自分と比べてどのレベルなど、競争心が生まれることもあるでしょう。
独学は、自分のペースで勉強できるのはメリットですが、全体を見られず緊張感が生まれないというデメリットもあるのです。
練習相手が不足してしまうから
練習相手に不足してしまうのも、独学のデメリットのひとつです。
自分・家族・友人など、練習のために爪を提供できる相手がいたとしても。限界はあるでしょう。
実技試験は、2級・中級からは一気にハードルがあがり、練習量が増えることが考えられます。
スクールや講習であれば、同じく検定にチャレンジする人とペアを組んで何度でも練習できるため、相手に不足することはありません。
試験の傾向を伝授してもらえないから
独学で検定2級以上に合格するのが難しいのは、試験の傾向を教えてくれる講師がいないからです。
検定試験の合格基準は基本的に決まっていますが、実技においてまれに「どの点を重視するか」が変わることがあります。
例えば、ネイリスト技能検定試験は初期の頃はカラーリングの精度が重視されていましたが、その後、カラーリング技術に加えてファイリング(爪の形を整える技術)も重要視されるようになりました。
そのような傾向を教えてくれるのは、団体に所属している講師・インストラクターです。
独学ではなかなか入手しづらい情報をもたらしてくれる存在として、検定事情に精通している講師は重要といえるでしょう。
ネイリストが独学以外で検定の勉強をする方法
ネイリストが独学以外で検定の勉強をするには、以下のふたつの方法があります。
ネイルスクールに通う
ネイルスクールに通うのは、検定合格の一番の近道です。
検定に合格した講師に指導を受けることができ、受験生同士で切磋琢磨しながら検定に挑むことができます。
ネイルスクールで検定試験の勉強をするメリット・デメリットは、以下のとおりです。
ネイルスクールは、あくまでも勉強をする場所です。
知識や技術は身につきますが、実際にネイルサロンで働くためには現場での経験が必要となります。
検定試験に合格するためには、独学よりも数倍の価値がありますが、ネイリストとして成長するための土台を作る場所だと認識しておきましょう。
研修制度が整っているネイルサロンに就職する
独学以外で検定試験の合格を目指す方法として、ネイルサロンに就職して勉強するのもおすすめです。
ネイルサロンの中には、資格なし・未経験でも入社OKで研修を受けられるところがあります。入社数カ月は研修生として雇われますが、営業時間外にみっちり勉強できる上、現場で「修行」することができます。
ネイルサロンに就職して検定試験の勉強をするメリット・デメリットは、以下のとおりです。