エステサロンを独立開業したほとんどの人が失敗するって本当?
エステ開業に失敗する一番の原因は?
エステ開業を失敗させないためのコツは何?
多くのエステティシャンがひとつの目標としてかかげる、個人エステサロンの開業。
しかし、エステの開業を失敗する例は後をたちません。
この記事では、個人エステの閉業率や失敗の事例を詳しく解説しています。
最後まで読むことで、エステ開業の失敗を避けるために必要なことが見えてくるでしょう。
個人エステサロンの開業を検討している人は、ぜひ最後まで目を通してください。
※2024年3月時点の情報です。
エステ開業に失敗するのは全体の9割!?
個人エステ開業を失敗する割合と、その背景を簡単にまとめました。
エステを開業後1年以内に半数以上が廃業する
結論からいうと、エステティシャンが独立して個人エステサロンを開業し、その後10年続けられる例は全体の5~10%といわれています。
つまり、個人エステを開業した9割以上のケースで廃業を余儀なくされているということです。
エステ開業から1~3年における失敗率は、以下のとおりです。
開業から の年数 |
失敗率 |
---|---|
1年以上 | 50~60% |
3年以上 | 80~90% |
上記の数字には、地域やサロン形態(テナントor自宅など)といった違いもあるので、すべてのケースに該当するわけではありません。
しかし、個人エステの経営を成功させるのが、非常に困難であることがわかります。
失敗率が高いのはエステの開業が簡単だから
個人エステの経営を失敗してしまう人が多い背景には、エステの開業が簡単でハードルが低いという事情があります。
エステサロンを開業するのに、特別な資格や免許は必要ありません。
そのため、ある程度のスキルと実績を持つエステティシャンなら、誰でもエステを開業できてしまいます。
充分な計画や準備がないままにエステ開業する人が多いため、それだけ、失敗する率は全体的に高くなるといえるでしょう。
エステ開業に失敗する要因は経営力不足!5つの事例を紹介
エステ開業に失敗する要因は、経営力不足です。経営の知識がないことで起こる、5つの事例を紹介します。
1.ターゲット層を絞っていない
エステを開業し、その後継続できずに失敗する事例のひとつに、ターゲット層を絞っていないということがあげられます。
個人でエステサロンを開業すると、できるだけさまざまな客層に来店して欲しいと考えがちです。
しかし、それは経営戦略としては間違いです。
どんな人が通うエステサロンなのかがわからなければ、新規客の足は遠のきます。
性別や年代、生活環境、経済状況などを細かく限定し、その特定の層の新規来店とリピート来店を狙うのが正しいやり方です。
2.サロンコンセプトがあいまい
経営力不足で起こる失敗の代表例として、サロンコンセプトを明確にしないままで開業してしまったというケースがあります。
個人サロンの経営者は、見込み客を逃したくないばかりに、メニューを展開しすぎる傾向にあります。
しかし、メニューがありすぎるとひとつひとつの専門性が薄れてしまい「どこにでもあるエステサロン」になってしまいます。
これは、経営の上では大きなリスクです。
知名度で勝負できない個人サロンを成功させるには、ジャンルを限定して、その施術を望む人だけを相手に専門性を高めていくのがおすすめです。
3.大手のやり方を真似している
独立開業した個人エステを、大手と同じやり方で運営をしようとすると失敗する可能性が高いです。
なぜなら、個人サロンを選ぶお客は大手にはないキメ細やかなサービスやいやしの時間を望んでいるのであって、大手サロンのようなにぎやかさや開放感はもとめていないからです。
個人経営のエステサロンと大手サロンは、サロン運営方法も集客方法も、何もかも違います。
大手サロンを参考にしたり真似したりせず、個人サロンの魅力を前面に出す経営戦略を練らなければなりません。