美容師は稼げないといわれるのはなぜ?
実際、美容師ってそんなに稼げないの?
稼げない美容師を卒業する方法はある?
こんな悩みを持っている美容師も多いのではないでしょうか。
昔も今も人気の職業である美容師ですが、収入事情は厳しいといわれています。
この記事では、美容師が稼げない理由や稼げる美容師になる方法などを詳しく解説しています。
美容師をやめたい人におすすめの転職も紹介しているので、美容師の仕事に行き詰まりを感じている人は、ぜひ参考にしてください。
※2024年3月の情報です。
※労働環境や給与形態は美容室によって異なります。
美容師は稼げない?収入に関する厳しい事情
稼げないといわれる美容師の収入事情を、4つに分けて簡単に解説します。
美容師の平均年収は300万円程度
美容師の平均年収は、約300万円といわれています。
月収にすると25万、税金や保険料を引いた手取り額は20万円程度です。
お客の施術を担当できる一人前のスタイリストレベルでこの収入ということを考えると、確かに「美容師は稼げない」といわざるをえません。
アシスタントとトップスタイリストの給与差
美容師の平均収入が低い理由として、美容学校を卒業したばかりの美容師アシスタントと、トップスタイリストの給与差が大きいことがあげられます。
トップスタイリストまで成長できれば基本給も高くなり、インセンティブや技術手当などで月収30万~40万円も充分可能でしょう。
しかし、美容師アシスタントの平均収入は月額で15万~18万円程度のケースが多いため、平均をとると月収25万円程度におさまってしまうのです。
一般的に美容師は稼げないといわれますが、美容師全体が稼げないというわけではありません。
店によって歩合が大きく異なる
美容師は指名料や物販による売り上げで、固定給にインセンティブが加算されます。
一般的には売り上げの10~15%というケースが多いですが、割合はサロンによって異なります。
仮に売り上げの10%加算だった場合、1カ月に50万円の売り上げで固定給+50,000円です。
しかし、割合が15%だと同じ売り上げ額でも75,000円加算されることになります。
インセンティブの割合は経験やスキルによっても違ってくるため、稼げる美容師がいる一方で、頑張っても稼げないと悩んでいる美容師も一定数存在します。
労働内容と給与が見合わない現実
美容師の仕事は、労働時間が長く、常に立ちっぱなし・動きっぱなしと、内容は重労働です。
しかし、どれだけ長い時間働いても固定給は変わりません。
仮に、固定給25万円で1日10時間/1カ月20日間働いたとすると、1時間1,250円です。
それなりの収入を得ている美容師でも、時給換算してみると非常に低い水準であることに気付き、美容師は稼げないと実感してしまうケースもあります。
美容師が稼げないといわれる3つの理由
美容師が稼げない(給料が安い)といわれる理由は、おもに3つあります。
美容師は労働集約型の業種だから稼げない
美容師は、個人の労働力がメインとなる「労働集約型」の業種です。
実際にはクリエイティブな面が大きいものの、人の髪を切ることが基本となるため、単純作業の部類に入っているという事情もあります。
労働集約型の仕事は基本給が安く、スキルを磨かなければ稼げないのが実情です。
美容師は競争相手が多すぎるから稼げない
美容師が稼げないといわれる理由のひとつに、競争率が激しいからということがあげられます。
これは、美容室の数だけではなく美容師免許を持つ人の人数にも当てはまります。
美容師は稼げないといわれるものの、依然として人気がある職種です。
美容師が増えると、一定以上のスキルを身につけて顧客をとらなければ給与は上がりません。
また、美容室の数が増えて低価格競争が起き、人件費を抑える企業が多いのも、美容師が稼げない理由となっています。