人気カラーリストになれれば年収500万円も可能
結論からいうと、カラーリストは人気になればなるほど年収が増えます。
なぜなら、サロンを代表するレベルの技術者は指名によるインセンティブの他、資格手当や技術料などが基本給に加算されるケースが多いからです。
また、サロン評価を上げたいと考える経営者の意向で、新規客に優先的につかせてもらえるシーンも増えるでしょう。
カラーリストの年収に関して覚えておきたいこと5つ
カラーリストの年収について、職種や美容業界の特徴を5つに分けて解説します。
カラーリストの収入は基本給+インセンティブが一般的
カラーリストの収入は、基本給にインセンティブが加算されるのが一般的です。
この点は、美容師(スタイリスト)と変わらないシステムといって良いでしょう。
インセンティブには、おもに以下のものがあります。
・指名料
・サロンで販売するヘアケアアイテム等の売り上げ
指名料や売り上げのパーセンテージは、サロンによって異なります。
就職や転職の際には、給与形態とインセンティブについて詳細を必ずチェックしましょう。
カラーリストの給与は地域差が大きい
カラーリストに限らず、美容関連の職種の給与は、地域によって大きな差があります。
具体的な違いは、以下のとおりです。
地域 | 平均年収 |
---|---|
全体 | 300万~350万円 |
首都圏 | 350万~380万円 |
関西 | 320万~ |
北海道 | 320万~ |
九州・沖縄 | 310万円~ |
中国・四国 | 300万円~ |
全体の平均年収を見ると300万~350万円ですが、東京都を含む関東地方は比較的年収が高い傾向にあります。
また、同じ地域でも都心部と地方では給与が異なるでしょう。
カラーリストは美容師よりアシスタント期間が短い
カラーリストの年収は美容師とほぼ同じ水準ですが、カラーリストのアシスタント期間は美容師よりも短いという特徴があります。
これは、すべての施術スキルを身につける必要がある美容師と比べ、カラーリストはヘアカラーに関する知識とスキルに特化しているためです。
アシスタント期間の年収は200万円~と非常に低いため、短期間の研修でひとり立ちできる点は、カラーリストの大きなメリットといえるでしょう。
労働時間に対する収入はカラーリストのほうが高いことも
平均年収はほぼ同等のカラーリストと美容師ですが、労働時間に照らし合わせるとカラーリストの収入のほうが高くなるケースがあります。
なぜなら、施術全般を受け持つ美容師は労働時間が非常に長く、平均して1日10~12時間勤務ということも少なくないからです。
営業時間外の業務はサービス残業になる美容室もあり、時給換算すると最低賃金を割るケースも見られます。
一方、カラーリストはヘアカラーの施術のみを担当するため、美容師ほど激務になることはほとんどありません。
カラーリストは非正規雇用になることもある
地域にもよりますが、カラーリストは正社員の求人が少なく非正規雇用になるケースも見られます。
なぜなら、日本国内において、ヘアカラーの専門家という職業がまだ確立されていない一面があるからです。
近年ではヘアカラー専門サロンなども増えてきましたが、地域差が大きく、地方都市ではカラーリストとして就職するのが難しいこともあるでしょう。