マッサージ師は資格なしでもなれますが、マッサージに関する知識は必要です。おもな知識を4つに分けて解説します。
骨格や筋肉の基本構造
マッサージ師になるには、骨格や筋肉に関する基本構造を学ばなければなりません。
骨格や筋肉の知識がなければ、利用客に対して安全なマッサージをおこなうことができないからです。
とくに、カイロプラクターやタイ古式マッサージ師、整体師には必須の知識といえます。
ボディトリートメントやもみほぐしをおこなうマッサージ師も、基本的な知識は必要となるでしょう。
リンパや血液循環の基礎
リンパや血液循環の基礎知識は、マッサージ師に必要なもののひとつです。
身体に蓄積した老廃物の除去をうながすマッサージには、リンパや血液循環に関する知識が必須となります。
とくに、リンパマッサージやリンパドレナージュをおこなうサロンに就職する場合、事前にひととおりの知識を学んでおくと良いでしょう。
身体にあるツボ
リフレクソロジストやフットマッサージ、ヘッドスパなどをおこなうマッサージ師に必要なのは、身体中に点在しているツボの知識です。
ツボの場所はもちろんのこと、目的ごとのツボの位置やそれぞれのツボを押したときの身体の変化も学んでおく必要があります。
人の身体には約700のツボがあるといわれており、すべてを覚えるのは難しいため、働きたいサロンのメニューにあわせて勉強しておくと良いかもしれません。
マッサージにおけるさまざまな効果
資格なしでマッサージ師に挑戦するときには、マッサージにおけるさまざまな効果について学んでおくことをおすすめします。
マッサージの意味や根拠、マッサージによって身体にどのような変化が起こるのかを知っておくことで、スキル習得に役立ちます。
古くからあるマッサージに関しては、そもそもの成り立ちなどの歴史を把握しておくのもおすすめです。
資格なしのマッサージ師に必要なスキル
資格なしでマッサージ師になることはできても、必要最低限のスキルは身につけなければなりません。おもなスキルを4つに分けて紹介します。
マッサージの技術
マッサージ師になくてはならないのが、マッサージの技術です。
押す・さする・もむ、などが基本的な技術ですが、マッサージサロンの特徴によっては、さらに専門的なスキルが必要となります。
知識は独学でも学べますが、マッサージの技術は相手がいなければ向上しません。
未経験者はレッスンや研修制度が充実しているサロンに就職するのがおすすめです。
サービス業における基本的な接客マナー
民間のマッサージサロンは、医療施設に比べてサービス業の色が濃い傾向にあります。
利用客へのヒアリングやカウンセリング、メニューの提案、ドリンクサービスなどさまざまな業務を担当しなければなりません。
接客業を経験したことがない人は、基本的な接客マナーを事前に学んでおきましょう。
また、接客マニュアルが整備されているサロンに勤めるのもおすすめです。
コミュニケーション能力
マッサージ師には、コミュニケーション能力が必要です。
なぜなら、施術中の適度な会話、利用客が感じている痛みや気持ち良さの聞き取りなどをつねにおこなわなければならないからです。
また、初対面の人から身体的・精神的な不調を聞き取るためには、打ち解けやすい雰囲気を持っていなければなりません。
笑顔や声のトーン、しゃべり方などを含めたコミュニケーション能力は、マッサージ師にとって必須のスキルといえます。