美容カウンセラーの年収はどのくらい?
美容カウンセラーの平均年収は高いって本当?
美容カウンセラーが年収を増やす方法は?
このような疑問を持っていませんか?
この記事では、美容業界でも人気の職種「美容カウンセラー」の年収について詳しく解説しています。
最後まで読むことで、美容カウンセラーの平均年収や給与事情がわかるでしょう。
収入アップのコツも紹介しているので、高年収の美容カウンセラーを目指す人はぜひ参考にしてください!
※2024年4月の情報です。
※給与形態や詳細はクリニックによって異なります。
美容カウンセラーの平均年収は300万~450万円
美容カウンセラーの平均年収について、正社員・パートタイム別で解説します。また、日本全体の平均給与と比較していきましょう。
正社員の美容カウンセラーの平均年収
正社員の美容カウンセラーの平均年収は、300万~450万円です。
月給にすると月25万円~ですが、未経験者の試用期間は時給扱いになることもあります。
経験者の場合は、本採用後26万~28万円スタートというケースも多く、美容業界の中では比較的高い水準といえます。
クリニックによっては、年1~2回の賞与や能力手当が支給されることもあり、450万~500万円の年収にも期待できます。
パート・アルバイトの美容カウンセラーの平均年収
パート・アルバイト勤務の美容カウンセラーの平均年収は、フルタイムで働くと仮定して、240万~350万円です。
月給にすると月20万円~となり、多くの場合、賞与は支給されません。
その代わり、時間外勤務や新規契約件数の努力義務といったものはなく、プレッシャーやストレスとは無縁です。
クリニックによっては週3日~や時短勤務も可能で、平日のみの勤務やシフト調整などの希望が通りやすいのも、パート・アルバイト勤務のメリットといえるでしょう。
美容カウンセラーの平均年収vs日本全体の平均給与
国税庁の「民間給与実態統計調査(令和3年分)」によると、日本全体の平均所得は443万円です。
数字だけを比べると、平均年収300万円~の美容カウンセラーの収入は低いといえますが、性別や年齢別で比較すると、以下のように違う結果が見えてきます。
条件別 | 平均年収 |
---|---|
美容 カウンセラー |
300万~ 400万円 |
女性全体 | 302万円 |
20~24歳 | 248万円 |
25~29歳 | 328万円 |
このように、性別や年代別で比較すると、美容カウンセラーの平均年収がやや高いことがわかります。
特別な資格やスキルを必要としない職種であり、研修期間や試用期間が比較的短いことを考慮すると、美容カウンセラーの年収は決して悪いものではありません。
美容カウンセラーの年収はどう決まる?
美容カウンセラーの給与形態や昇給について、4つに分けて解説します。
※正社員雇用を例としています。
固定給+賞与が基本
美容クリニックのカウンセラーの給与は、月給制が基本です。
時間外勤務手当や賞与はクリニックによって異なりますが、大手クリニックであれば賞与が支給されるケースが大半といえるでしょう。
一方、小規模の個人クリニックでは業績によって賞与がある年とない年が出てくるかもしれません。
勤務時間や日数は1日8時間~4週6休のケースがほとんどで、土日祝も開院しているクリニックの場合はシフト制となります。
最終学歴で初任給が異なることがある
美容カウンセラーは、美容系の専門学校を卒業していなくても就業することが可能です。
しかし、クリニックによっては最終学歴で初任給が異なることもあります。
美容業界の職種に限らない場合、学歴による初任給の差は以下のとおりです。
・高卒…約17万円
・大卒…約21万円
※「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1学歴別にみた初任給」厚生労働省
このように、日本全体の傾向としては、最終学歴によって初任給が異なることがわかります。
クリニックによっては、応募条件が短大卒または四年制大学卒となっていることもあるので、注意が必要です。
契約件数によってインセンティブがつく
美容カウンセラーの重要な仕事のひとつとして、新規契約の獲得というものがあります。
これは、クリニックを訪れる患者のカウンセリングを通して、治療方針やプランの提案や交渉をし、クリニック-患者間の契約を締結させる業務です。
契約を獲得すればクリニックの利益となるため、新規契約の獲得件数によって技能手当が支給されることが多く、営業スキルの高い美容カウンセラーであればインセンティブの額が固定給の半分以上になるケースもあります。
また、クリニックで販売しているメディカルコスメの売り上げも、インセンティブの対象となるでしょう。
昇給のタイミングと条件はクリニック次第
昇給のタイミングや条件、頻度はクリニックによって異なり、年に1~2回と決まっているところもあれば、能力によって随時というところもあります。
査定の時期が決まっているクリニックは、目標を決めやすく仕事のモチベーションを維持できるところがメリットです。
デメリットとしては、昇給が見送られた場合は次回の査定まで待たなければならないという点でしょう。
一方、査定の時期が決まっておらず、能力によって随時昇給というクリニックは、スキルがある人なら早い段階で高収入に期待ができますが、いつ成果を認めてもらえるかわからないという不安も残されます。
美容クリニックによくある福利厚生
美容クリニックでは、年収以外の各種手当が充実しているケースが多くあります。よく見られる福利厚生について解説します。
施術やメディカルコスメを社員価格で提供
美容カウンセラーは、クリニックで取り扱っているメディカルコスメの社販や、施術を社員価格で受けられるというメリットがあります。
美容クリニックを訪れる人の、最初の窓口となる美容カウンセラーは、外見の美しさを求められることも多いため、美容に必要な出費を抑えられるのは大きな魅力といって良いでしょう。
通勤手当
美容クリニックによくある福利厚生として、通勤手当(交通費)の支給があげられます。
ほとんどの場合は上限がありますが、公共交通機関で通う際の交通費補助やガソリン代の一部支給は、長く勤務する上での重要な条件ともいえるでしょう。
とくに、職場から離れた場所に住んでいる人にとっては、募集要項で必ずチェックしておきたいことのひとつです。
制服貸与
美容カウンセラーは、制服が支給されるケースがほとんどです。
会社員のようにスーツや仕事着を用意する必要がなく、自由な服装で出勤できるところがメリットです。
勤務時の服装が自由な場合は、被服費だけでかなりの出費になることもあるので、制服支給は非常にありがたい福利厚生といえます。
制服のクリーニングに関してはクリニックの規模にもよるので、事前に必ず確認しておきましょう。
各種保険(法定福利厚生)
美容クリニックに正社員として勤める場合は、法律で定められた法定福利厚生を受けることができます。
おもな待遇は、以下のとおりです。
・健康保険
・雇用保険
・厚生年金保険
・労災保険
・介護保険
上記には、産休や育休も含まれます。
また、勤務日数や継続年数によっては有給休暇を取得することも可能です。
美容カウンセラーが年収を増やす方法
美容カウンセラーが年収を増やす方法を、4つに分けて解説します。
コミュニケーション能力を磨いて顧客からの評価を上げる
美容カウンセラーが年収を増やす方法のひとつは、コミュニケーション能力を磨くことです。
美容カウンセラーは、クリニックを訪れる患者の相談相手です。
相手の話を聞き、共感し、その場に合った最適な対応をすることで、顧客満足度が上がります。
「この人に話をして良かった」「このクリニックに来て良かった」と思ってもらえることで、美容カウンセラーとしての評価も上がるため、コミュニケーション能力の向上は欠かせません。
顧客からの評価が高くなることで、能力手当や営利的技術手当の支給に期待ができるでしょう。
営業力を身につけて契約獲得件数を増やす
美容カウンセラーが年収を増やす具体的な方法として、新規契約獲得件数を増やすことがあげられます。
目に見える成果を上げることで、インセンティブが加算され、結果的に年収アップにつながります。
ひとつひとつの業務をしっかりこなしていても昇給につながらないと感じる場合は、クリニックの利益に直結する契約獲得に力を入れてみましょう。
美容関連の資格を取得してキャリアアップを目指す
美容カウンセラーとして働くための、特別な資格はありませんが、美容系の民間資格を取得するのもおすすめです。
在籍しているクリニックの美容医療に関する知識を深め、民間の資格や検定を取得することで、資格手当が支給される可能性がある他、キャリアアップにもつながるからです。
リーダーやチーフなどの管理職に昇進すると固定給が上がり、クリニックによっては役職手当がつくこともあるでしょう。
高収入&厚待遇の美容クリニックに転職する
基本給が高く待遇の良い美容クリニックに転職するのも、美容カウンセラーの年収を増やす方法のひとつです。
給与の額はもちろんのこと、福利厚生が充実していると細かな出費が減り、結果的にはプラスになります。
美容カウンセラーは離職率が低いため、順調に昇進・昇給するのが難しいクリニックも少なくありません。
年収アップが見込めないと感じている人は、転職も視野に入れて今後のキャリアを考えてみましょう。
美容カウンセラーが転職をするときのチェックポイント
美容カウンセラーが転職するときのチェックポイントは、以下の6つです。
1.基本給
2.勤務時間と日数
3.時間外労働手当の有無
4.インセンティブ制度
5.福利厚生の種類
6.昇給制度
気になる転職先が見つかったときは、必ず上記の6項目を確認し、後悔のない転職をしましょう。
美容カウンセラーはスキル次第で年収500万円以上も可能!
美容カウンセラーの平均年収は、300万~450万円です。
日本全体の平均所得の比べると低いですが、20代女性の平均収入を見ると、決して悪くない数字といえるでしょう。
また、美容カウンセラーは契約件数次第でインセンティブなどが支給されることが多く、成果を上げれば年収500万円以上を目指すことも可能です。
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