エステティシャンって将来性のある仕事?
これからエステティシャンになって、果たして需要はあるの?
エステティシャンでキャリアアップする方法は?
このような悩みを持っていませんか?
エステティシャンの仕事をしてみたいけれど、将来性がなさそうで不安という人やキャリアパスが描けない人も、きっと多いですよね。
この記事では、エステティシャンの将来性について詳しく解説しています。
また、エステティシャンとしてのキャリアパスの作り方や、美容業界の今後の動向なども紹介しているので、ぜひ最後まで目を通し、将来性の高いエステティシャンを目指してください。
※2024年4月の情報です。
エステティシャンの将来性は高い!3つの理由
エステティシャンの将来性は、結論からいうと高いです!その理由を、3つに分けて解説します。
「キレイになりたい」気持ちはなくならない
エステティシャンの将来性が高いといえる理由のひとつに、利用者の「キレイになりたい」という気持ちがあげられます。
これは、多くの人(とくに女性)にとって当然の感情であり、永久不変の願望ともいえます。痩せたい、すべすべの肌になりたい、若返りたい、など、年代が違っても「美しくありたい」という気持ちは共通しているといえるでしょう。
そのため、エステティックサロンの需要は、よほどのことがない限りなくなることはありません。そして、従事するエステティシャンは絶対必要な存在です。
直接施術をするエステティシャンは、経験を積めば積むほどスキルが上がるため、高い将来性を秘めています。
以前より身近なものになっている
エステティックサロン自体が、昔と比べて身近な存在になっていることも、エステティシャンの将来性を高めています。
かつては、エステティックサロンはモデルや俳優、一部の富裕層が利用するための場所でした。
しかし、現在ではエステティックサロンの数が増えるにしたがって低価格化が激しくなり、若い年代の男女も気軽に行ける場所となっています。
TwitterやInstagramなどのSNSで美容関連の情報が手軽に入手できることも、エステサロン普及に一役を買っているといえるでしょう。
エステティックサロンが美容室のように定期的に通える場所になったことから、エステティシャンの将来性は高まっていくと考えられます。
職場環境がクリーンになっている
エステティックサロンの職場環境がクリーンになっているのも、エステティシャンの将来性が高いといえる理由のひとつです。
エステティックサロンというと、厳しいノルマとペナルティ、研修や試験、または長時間労働などのイメージを持つ人も多いでしょう。仕事がきつくてすぐに辞めてしまう人が多いため、エステティシャン=将来性がない、と考えている人もいるかもしれません。
しかし、現在では多くの企業がホワイト化しています。
労働基準法に抵触するような働き方や訴訟が起こるようなリスクは避けているため、安心して働くことができるでしょう。
職場環境がクリーンになっているのでエステティシャン志望者が増えており、就職すると長く働くことができます。
この点からも、エステティシャンの将来性の高さが予想できるのではないでしょうか。
エステティシャンのキャリアパス
エステティシャンにとっておすすめのキャリアパスは、おもに以下の5つです。将来性の高いエステティシャンを目指すため、今から具体的に検討しておきましょう。
リーダーや店長を目指す
エステティシャンとして、もっともリアルに描けるキャリアパスが在籍店舗のリーダーや店長です。
ひとつのチームや店舗を任せてもらえることは、エステティシャンにとって大きなキャリアアップであり、収入にも影響します。基本給が上がり、役職手当がつく企業も多いため、仕事のやりがいも大きくなるでしょう。
ひとつの店舗で上のポジションを経験することは、エステティシャンとしての将来性を高めるのはもちろん、異業種に転職をすることになってもきっと役立つはずです。
マネジメント業務に転身する
現場の施術スタッフを卒業し、エリアマネージャーや本社勤務に転身することも、エステティシャンのキャリアパスのひとつです。
マネジメント業務は、顧客に対する施術や接客ではなく、サロン運営やスタッフ管理などがおもな内容となります。売り上げ管理などの経営面に関わることもできるので、エステティシャンとしての将来性は確実に高くなるでしょう。
また、マネジメント業務の経験は、どんな業界でも役に立ちます。いつかエステティシャンを辞めることになっても、自分自身にとって重要なスキルとなるでしょう。
独立してエステサロンを経営する
最終的に自分のエステティックサロンを経営するというキャリアパスを描いている人も、少なくないでしょう。
エステに限らず、美容関連の業界の特徴として、技術者の存在が非常に大きいことがあげられます。
つまり、エステティックサロンの場合はエステティシャンと最小限の設備だけで起業ができるということです。自宅の1室をサロンに使うこともできます。
せっかくエステティシャンになるなら、自分自身が社長になるという目標があっても良いのではないでしょうか。
インストラクターになる
利用者に対する施術や接客ではなく、教える側に回るというのも立派なキャリアアップです。
美容関連の専門スクールで講師をしたり、エステサロンでの新人エステティシャンに対する技術指導をしたりなど、スキルを発揮する場はたくさんあります。
ただし、エステティシャンの育成をおこなうことは、自分自身がスキルアップするよりも大変です。インストラクターになるための勉強や、資格取得が必須となるでしょう。
より条件の良い企業に転職する
充分なスキルがあり、指名してくれる顧客や売り上げなどの成果があるエステティシャンは、高給・厚待遇のエステティックサロンに転職できる可能性が高いです。
基本給が高く、さらにインセンティブなどの手当がつくエステティックサロンを目指すことは、立派なキャリアパスのひとつといえるでしょう。
条件の良い企業やエステティックサロンは、実績のあるエステティシャンの将来性を、さらに高めてくれます。
エステティシャンがキャリアアップする方法
将来性の高いエステティシャンになるためのキャリアアップの方法は、おもに以下の4つです。
スクールやセミナーに通う
エステティシャンを育成するスクールや美容専門学校に通うと、基礎的な知識が身につきます。
これからエステティシャンを目指す人はもちろん、独学や未経験からエステティシャンになった人が学び直すのにもおすすめです。
また、美容系の学校は就業サポートを受けられるところも多いので、就職活動や転職活動で困っている人に役立つでしょう。
幅広い分野の知識を身につける
将来性の高いエステティシャンになるためには、美容関連の知識の習得が大切です。
業務上で必要なことだけではなく、栄養学や予防学、運動に関する専門的な知識を学んでおくと、施術にはもちろんのこと、顧客とのトークにも役立ちます。
エステティシャンの仕事は、肌を綺麗にしたりボディにくびれをつくったりするだけではありません。
顧客は、最終的に「美しくなりたい」というのが願望です。それを叶えるためには、エステティックサロンで教わること以上の知識が必要となることもあるでしょう。
教養が深く、あらゆる分野に精通しているエステティシャンは、きっと重宝されるはずです。
ライバル店の施術を受けてみる
自分が勤めている、または応募しようと思っているエステティックサロンの、ライバル店の施術を経験してみるのもおすすめです。
あえてライバル店のお客になることで、たとえば以下のようなことがわかります。
・接客マニュアル
・施術までの流れ
・施術室やメイクスペース
・施術内容や時間
・導入している美容機器
・メニューにはないサービス
ひとつのエステティックサロン・企業でだけ働いていると、いずれ視野が狭くなってしまいます。
ときおり他店の施術を受けてみると良い刺激になり、エステティシャンとしてのキャリアアップにもつながるでしょう。
資格を取得する
美容関連の資格を取得することは、エステティシャンとしてのキャリアをわかりやすく示す材料のひとつです。
もちろん、現場のエステティシャンにとって大切なのはスキルと実績ですが、資格を取得することで知識がより深まり、実績に箔をつけることができるでしょう。
また、資格は昇進に役立つ可能性もあるため、取得しておいて損はありません。
実際に資格を取得するには至らなかったとしても、試験のために勉強をしたことは必ず役に立つはずです。
何歳までエステティシャンとして働ける?
結論からいうと、エステティシャンは何歳まででも働くことができます。エステティシャンの年齢について詳しく解説します。
※エステティックサロンによって状況は異なります。
平均年齢は20~30代
エステティシャンの平均年齢は、20~30代です。
比較的若い年代で構成されており、年長スタッフはチーフや店長といったポジションであることが多いです。
特別なスキルを持っていない未経験者でも就職できることと、業界全体の年齢層が低いことが、その理由といえるでしょう。
エステティシャンはベテランのほうが人気が高い
結論からいうと、エステティシャンはベテランのほうが顧客からの人気が高い傾向にあります。
なぜなら顧客にとっては、高いお金と時間をかけて施術を受ける以上、実績があり信頼できるスタッフにお願いしたいと思うものだからです。ベテラン=経験値が高い・評価が高いから現役でいる、といったイメージが強いということです。
このような事情があるため、エステ業界では年齢が高く経験が長いほど顧客の信頼を得ることができ、人気も高まります。
育児中断後に戻るエステティシャンも多い
エステティシャンは、結婚・出産・育児でキャリアを中断された後でも、比較的戻りやすい職場です。
なぜなら、ハンドテクニックの基本の型がほぼ変わらず、一度身につけたスキルはずっと生かすことができるからです。
また、エステティックサロンはシフト制勤務となるため、配偶者に子どもを預けられる土日のみや週2~3日のみの出勤が可能な企業も少なくありません。
11~12時にOPENするエステティックサロンも多く、子どもを保育園に預けてからの出勤にも余裕があります。
エステ業界の今後の動向をチェック!
エステ業界の今後の動向を、以下の5つにまとめました。
メンズエステサロンの需要が伸びる
近年、メンズ向けのエステサロンの需要が伸びています。
男性にとって、脱毛をはじめとしたスキンケアをおこなうことが身近なものになっており、エステに通う抵抗感が薄れていることが理由です。
今後はメンズエステサロンがさらに増え、男性への施術ができるエステティシャンは重宝されるでしょう。
将来性の高いエステティシャンを目指したい人は、メンズエステ業界への参入も視野に今後を考えてみましょう。
施術以外の付加価値が重要視される
エステティックサロンが身近な存在となったことで、重要視されているのが、施術以外のサービスです。
というのも、エステサロンが乱立の傾向にあるため、各店の競争が激しくなり他店との差別化が必須となっているからです。
メニューにはない、リラクゼーション系のサービスや無料オプションをはじめ、特徴ある店づくりなども重要になっていくでしょう。
最新の美容機器を導入するサロンが増える
エステの施術に欠かせない美容機器は、今後も開発が続き、最新のマシンを導入するサロンが増えると考えられます。
脱毛やフォトフェイシャル、痩身など「効果」が重視される施術メニューは、使用するマシンが結果を左右します。顧客満足度に直結する大事なポイントなので、収益アップを目指すサロンは、ハイスペックな最新の機器を導入するでしょう。
今後は、最新のマシンに柔軟に対応し、手順や操作をすぐに覚えてスムーズに扱えるエステティシャンが重宝される世界になっていきます。
特化型メニューによる差別化が予想される
現在、トータルエステティックサロンよりも専門店が好まれるようになってきています。エステの特化型メニューとは、おもに以下のとおりです。
・脱毛
・ネイルケア・アート
・ブライダル
・ハイパーナイフなど
フェイシャルやボディケアなどのメニューがそろっているお店より、自分の目的に合わせて通える専門店のほうが選びやすく、気軽に通いやすいというメリットがあります。
エステでおこなわれる一般的な施術をひととおりこなせるエステティシャンも良いですが、将来性を考えるなら、専門スキルを身につけることを検討しましょう。
厚待遇で働きやすいエステサロンが増える可能性も
今後は、金銭面をはじめとした条件や待遇が良いエステティックサロンが増えていく可能性が高いです。
なぜなら、エステの需要が伸びているのに技術者が足りていないのが現状だからです。
エステティシャンは薄給で労働環境が悪いというイメージは、すでに過去のものとなりつつあります。今後は、入社したエステティシャンをしっかり育成し、厚待遇で働き続けられる環境が整えられていくでしょう。
将来性が高いエステティシャンになるには職場を見極めることが大切!
エステティシャンの将来性は、今後もおおいに期待ができます。
しかし、将来性の高いエステティシャンを目指すためには、まず職場を見極めることが大切です。研修制度が充実していて、スキルを伸ばしてくれるエステティックサロンを探し、求人があれば積極的に応募をしてみましょう。
また、エステティシャンとしての将来性を高めるには、自分自身の努力も欠かせません。
職場で教わる以上の知識や技術を身につけ、エステ業界になくてはならない人材を目指しましょう!