働きやすいエステサロンってどんなところ?
自分にとって働きやすいエステサロンは何を基準に選べばいい?
エステサロンに就職する前、そのお店が働きやすいかどうかはとても気になるポイントですよね。
この記事では、働きやすいエステサロンの特徴をさまざまな角度から比較検証しています。
最後まで読むことで、自分にとって働きやすいのがどんなエステサロンかがわかるでしょう。
働きやすいエステサロンの共通点も参考にして、自分にとってベストな選択をしてください。
※2024年3月の情報です。
※エステサロンによって詳細は異なります。
働きやすいエステサロンを雇用形態で比較
エステサロンの雇用形態は、大きく分けて4つです。自分にとって働きやすい形を探してみましょう。
正社員
正社員は、企業の就業規則のもとにフルタイムで働く形態です。
1日の勤務時間や1カ月の勤務日数は固定されていますが、エステサロンの場合はたいていシフト制勤務になります。
給与形態は、ほとんどのサロンが月給制です。固定給+インセンティブが加算されるシステムが多いでしょう。
その他、福利厚生や賞与・保険・年金の面でもメリットが多いのが正社員雇用です。社会的信用も得られるため、長い目で見てもっとも働きやすいといえるでしょう。
パート・アルバイト
パートやアルバイトは、労働者側と雇用側が勤務時間や日数を決めて働く形になります。
エステサロンによっては、1日何時間以上/1週間に何日以上と決められているケースもありますが、正社員に比べれば自由度は高いです。
給与形態は、ほとんどのサロンが時給制です。働けば働くだけ収入が増えますが、パート・アルバイトに対するインセンティブはサロンの方針によって異なります。
ライフスタイルに合わせられる点は働きやすいといえますが、待遇や保証の面ではデメリットが大きい働き方です。
派遣社員
派遣社員は、派遣会社に登録して指定されたエステサロンに出向する形態です。
あくまでも派遣会社所属となるため、時間外勤務や契約以上の仕事は断ることができます(残業を含む勤務が条件になっているサロンもあります)。
給与は派遣会社から支払われる形になり、登録している会社によって異なりますが、たいていは時給です。
希望条件に合う、自分にとって働きやすいエステサロンを選べるメリットはありますが、派遣期間が決まっているので、満期になると別のサロンに移動することになります。
毎回必ずしも働きやすいエステサロンに出向できるとは限らず、収入が不安定になるというデメリットもあります。
業務委託
業務委託は、フリーランスのエステティシャンとして企業に雇用されずに働くスタイルです。
エステサロン所属という形ではありますが、あくまでも自分の技術を「売る」働き方と考えて良いでしょう。
給与ではなく、勤務時間or売り上げに応じて報酬が支払われる形となるため、収入は不安定です。また、働きやすいエステサロンを自分で探し、営業や契約交渉なども自分でおこなう必要があります。
現在では、業務委託をOKとしているエステサロンは数少なく、フリーランスのエステティシャンは独立起業の道を選択するのが一般的なケースです。
働きやすいエステサロンをお店の規模で比較
エステサロンには、企業が運営するサロンと個人経営のサロンがあります。自分にとってどちらが働きやすいか、比較してみましょう。
大手企業のエステサロン
大手のエステサロンは、研修制度が充実しており、入社すると一人前のエステティシャンになるまで育ててもらえるというメリットがあります。
勤務時間・日数・残業代・手当にいたるまで細かく決まっているので、長時間の時間外労働などのブラック要素はありません。
知名度がある企業で勤めることは大きな実績となり、転職の際にも役立つでしょう。
一方、ルールやマニュアルが厳しかったり売り上げ目標があったりと、大手ならではの窮屈さは避けられません。
働きやすいかどうかは、就職先のエステサロンに何を求めるかで変わってきます。
比較的厳しい環境でスキルアップを望む人にとっては、大手サロンがおすすめです。
個人経営のエステサロン
個人経営のエステサロンは、アットホームで楽しく働けるところが最大のメリットです。細かいマニュアルがなく、自分の裁量で動けることも多いでしょう。
知名度よりも信頼度で結ばれる顧客が多く、常連・リピーターと1対1で向き合って施術ができるところも個人サロンの魅力です。
一方、時間外勤務がサービス化しているサロンも少なくありません。給与や福利厚生といった条件面でも、大手サロンに劣ります。
また、個人サロンは少人数規模のため、経営者や先輩スタッフ、常連客との相性で働きやすさが決まるという一面もあります。
働きやすいエステサロンを給与形態で比較
エステサロンの給与形態は、以下の3つに分かれます。どのパターンが一番働きやすいか、シミュレーションしてみましょう。
固定給のエステサロン
月給・日給・時給など、くくりは異なりますが、固定給は時間(日数)に対する報酬が決まっている形態を指します。
施術を担当した数や指名数、売り上げに関係なく決まった金額が支払われるため、安定面から見ると、もっとも働きやすいシステムといえるでしょう。
一方、どれだけ成果を上げても収入に変化がないというデメリットもあるので、ベテランになればなるほど給与に対する不満が出る可能性があります。
固定給+インセンティブのエステサロン
固定給に加え、指名や物販、新規契約獲得などの売り上げに応じてインセンティブが発生するエステサロンも多いです。
最低限の収入が保証され、頑張れば頑張るほど収入が増えるところが、インセンティブの最大の魅力といえるでしょう。
一方、インセンティブを狙うあまり自分にプレッシャーをかけてしまったり、月ごとの収入に差が出てしまったりといったデメリットもあります。
向上心が強く、キャリアアップを目指している人にとっては、固定給+インセンティブ制を採用しているエステサロンは働きやすいでしょう。
完全歩合給のエステサロン
現在では数は少ないですが、完全歩合給というエステサロンもあります。
完全歩合給は、保証された給与はなく、売り上げに応じて報酬が支払われる形になります。
売り上げが高ければ高いほど収入が増えるため、やりがいがあり、給与に対する不満を感じることもありません。
高いスキルを持っていて実績もある人にとっては、完全歩合給のエステサロンは働きやすいといえるでしょう。
働きやすいエステサロンを特徴で比較
さまざまな施術を手がけるエステサロンと特化型メニューを売りにしているエステサロン、どちらが働きやすいかを比較してみるのもおすすめです。
トータル型エステサロン
トータル型のエステサロンの特徴は、提供しているメニューが多彩なところです。
サロンにもよりますが、おもなメニューは以下のとおりです。
・フェイシャルエステ
・ボディエステ
・脱毛
・痩身
・ネイル
・ブライダル
・リフレクソロジー
このようにさまざまな施術があるため、エステティシャンとしてのスキルを高めるには絶好の場所ともいえます。転職の際にも、身につけた技術は必ず役立つでしょう。
一方、すべての施術をこなせるようになるには時間がかかり、ひとつの分野を極めるのが難しいというデメリットもあります。
サロンによって担当が分かれていることもあり、働きやすい分野を選ぶことも可能です。
特化型エステサロン
特化型エステサロンとは、エステの中でも特定のメニューをメインに提供しているお店のことです。
具体的には、以下のとおりです。
・脱毛サロン
・ネイルサロン
これらのお店は必要とされるスキルが限定されており、未経験でも働きながら技術を習得することができるため、働きやすいといえます。
一方、異なる分野のサロンやトータル型エステサロンへの転職は難しく、視野が狭くなってしまうのがデメリットです。
働きやすいエステサロンの共通点
働きやすいエステサロンの共通点を、以下の6つにまとめました。
研修制度が充実している
研修制度が充実しているエステサロンは、未経験者でも働きやすいところがメリットです。
施術に必要な技術だけではなく、接客マナーやカウンセリングのマニュアルなども細かく指導してもらえるエステサロンなら、接客業が初めてという人でも安心して就職できるでしょう。
一方、個人経営のエステサロンに多いのが、施術以外の接客等は常識の範囲内で自由にやるスタイルです。接客業やエステサロンでの勤務経験がある人にとっては、自由度が高い方が働きやすいといえるかもしれません。
平等なシフト制を敷いている
働きやすいエステサロンの特徴として、平等なシフト制を敷いている点があげられます。
エステサロンは基本的に土日祝日の出勤が必須となるため、4週6~8休のシフト制になっているところがほとんどです。
新人・ベテラン関係なく、早番や遅番のシフトが平等に回ってくるエステサロンは、働きやすいといえるでしょう。
また、特別な用事がある際に、事前申告で休みをとれるようになっていたり、バースデイ休暇などの待遇があるエステサロンも働きやすいといえます。
残業代が出る
エステサロンは、閉店時間ぴったりに仕事が終わることはほぼありません。なぜなら、施術時間は顧客によって異なるからです。
また、未経験から入社した場合は閉店後に研修を受けることもあります。
この際、働きやすいといわれるエステサロンは、残業代がしっかり発生します。大手のエステサロンでは、研修時間の分も時給で支払われるケースがあります。
拘束時間でありながら「業務の一環」としてサービス残業を強制するサロンは、残念ながら働きやすいとはいえません。
ノルマがない
働きやすいエステサロンは、たいてい売り上げノルマがありません。
新規契約やコスメ販売などのノルマがあるエステサロンは、競争心から、スタッフ同士の関係が悪くなったりプレッシャーを感じて空気が悪くなったりします。ペナルティのあるノルマは論外です。
そのようなエステサロンは、たとえノルマが課せられないアルバイトスタッフでも、決して働きやすいとはいえません。
一方、ノルマや努力目標はスキルアップしようという向上心にもつながります。
ノルマはないけれど成果に応じてインセンティブが発生するエステサロンが、もっとも働きやすいといえるかもしれません。
キャリアアップできる
キャリアアップ制度が整っているエステサロンは、エステティシャンとして長く活動していきたい人にとって、働きやすい場所といえるでしょう。
エステティシャンのキャリアパスとして、もっとも具体的にシミュレーションできるのが、チームリーダーや店長クラスへの昇進です。
どの程度の経験や成果を積めばキャリアが上がるという目安があれば、モチベーション維持にも役立つでしょう。
定期的に査定が入るエステサロン、または昇進試験などがあるエステサロンは、上のポジションを目指しやすいというメリットがあり、向上心の強い人には働きやすいのではないでしょうか。
一方、同じローテーションを地道に続けたい人にとってはプレッシャーになるリスクもあります。
顧客満足度が高い
顧客満足度が高いエステサロンは雰囲気が良く、経営状態も安定しているので、働きやすいエステサロンといえます。
顧客満足度は、Googleの口コミやホットペッパーBEAUTYといったポータルサイトでチェックすることができます。就職したいエステサロンがあれば、応募も前にまず調べてみましょう。
働きやすい「ホワイト」なエステサロンを探してみよう
働きやすいエステサロンは、基本的に「ホワイト」です。
しかし、それ以上になると労働者の希望によって働きやすさは異なります。
正社員でしっかり働きたい人、パートやアルバイトで自由に働きたい人、大手エステサロンで実績を積みたい人、個人サロンで顧客と信頼関係を結びたい人、さまざまですよね。
どんなエステサロンが自分にとって働きやすいか、まずはしっかり考えてみましょう。
そして、希望に合うエステサロンの求人を調べ、応募をしてみることです。お客としてカウンセリングなどに行ってみるのも良いですね。
面接時には、働きやすいかを自分の眼でしっかり見極め、就職した後に「こんな筈じゃなかった!」と悔やまないようにしましょう。