エステティシャンを辞めてよかったと思う人の本音は?
エステティシャンを辞めたいけど辞めて後悔するのは避けたい……。
エステティシャンを辞めてよかったと思える退職方法は?
エステティシャンの仕事がつらく、今すぐ辞めたい!と思っている人も多いですよね。
この記事では、エステティシャンを辞めてよかったと思う7つのケースと、辞めて後悔してしまう5つのケースを紹介しています。
勢いで辞める前に、まずは自分の気持ちとしっかり向き合い、後悔しない選択をしましょう!
※2024年3月の情報です。
エステティシャンを辞めてよかったと思う7つの理由
実際にエステティシャンを辞めた人の、辞めてよかったと感じるケースを7つに分けて紹介します。
人間関係のストレスがなくなった
エステティシャンを辞めてよかったと思えることのひとつに、人間関係のストレスがなくなったということがあげられます。
エステサロンは、スタッフも顧客もほぼ女性で占められています。
女性特有の付き合いや空気感、同性同士だからこその気遣いのなさにストレスを感じていた人も多いでしょう。
女性だらけの職場に出勤する必要がなくなっただけで、辞めてよかったと感じる人も多数います。
ノルマのプレッシャーから解放された
日々のノルマから解放されることも、エステティシャンを辞めてよかったと思う理由の上位にあげられます。
サロン方針にもよりますが、エステはノルマや努力目標がきつい職場です。
新規契約の獲得数やサロンコスメの売り上げ額などを管理されたり、場合によってはペナルティを課せられたりするブラックな企業もあります。
ノルマ達成のプレッシャーから解放され、エステティシャンを辞めてよかったとすがすがしい気持ちになっている人も少なくありません。
土日祝日に休めるようになった
エステティシャンを辞めてよかった理由のひとつとして、土日祝日に休めるようになったことをあげる元エステティシャンも多いです。
エステサロンはサービス業なので、多くの人が休みになる土日祝日の勤務が基本です。シフト制であっても、土日祝日は全員出勤というサロンがほとんどといえるでしょう。
土日祝日に休めないために、家族や友人と会うことがなかなかできなかったり、イベント関係に参加できなかったりと、不自由さを感じてしまうこともあります。
土日祝日休みが固定になるというささいなことでも、エステティシャンを辞めてよかったと思えるのは、決して不思議ではありません。
疲労が軽減された
エステティシャンの仕事から離れて日々の疲労が軽減され、辞めてよかったと感じる人も多くいます。
なぜなら、エステティシャンの仕事は体力を消耗する業務が多いからです。
マッサージやもみほぐしなど身体全体を使っての施術や、業務用美容機器の操作など、体力的にきついと感じるメニューも少なくありません。
また、施術に入っていないときは店舗の掃除や施術室の準備などに追われ、ゆっくり休憩する暇もないほどです。
エステのハードワークがきつかった人にとっては、退職しておだやかな毎日を送れるだけで、辞めてよかったと感じるでしょう。
責任感から解放された
責任ある立場からの解放、担当顧客に対する責任感からの解放を、辞めてよかった理由としてあげるエステティシャンも多いです。
エステサロンは、比較的年齢層が低い職場です。そのため、20代でチームリーダーや店長クラスに昇進するエステティシャンも少なくありません。
シフト管理や売り上げ管理といった業務が増えたり、人手が足りないときに出勤せざるをえなかったりと、責任感から体調を崩す人もいます。
また、担当の顧客に対して、契約コース終了までに成果を出さなければと責任を感じることもあるでしょう。
仕事に対して真面目な人ほど、さまざまな責任がなくなったことで、エステティシャンを辞めてよかったと感じるようです。
接客やクレームのイライラがなくなった
単純に、接客やクレーム処理に追われる日々から解放されて、エステティシャンを辞めてよかったと感じる人もいます。
エステサロンはサービス業なので、業務のメインは接客です。
エステティシャンの中には、施術にはやりがいを感じているけれどお客あしらいが苦手、という人もいるでしょう。
とくエステサロンは女性客がほとんどなので、中には容赦なくクレームをつける人もいます。
気遣い、気配り、作り笑い、謝罪etc.
このような、接客につきもののストレスがなくなり、仕事を辞めてよかったとすっきりしているエステティシャンは少なくありません。
美容に使う出費が減った
エステティシャンを辞めると、プライベートで美容に使う出費が減ることがあります。
なぜなら、エステ業界には、エステサロンで働く人は綺麗でなければならないという暗黙のルールがあるからです。
そのため、在籍サロンのオリジナルコスメやサプリメントを購入したり、化粧品をそろえたりといった出費がかさみ、収支のバランスがとれないと悩んでいるエステティシャンも多いのです。
仕事を辞めてよかったというエステティシャンの中には、毎月の出費が減っただけではなく、外見にこだわるのをやめて気持ちが楽になったという人もいます。
エステティシャンを辞めて後悔する5つのケース
エステの仕事は、辞めてよかったとすっきりするばかりではなく、後悔してしまうこともあります。
身につけたスキルがもったいない
エステティシャンを辞めなければよかったと後悔する理由のひとつに、スキルが無駄になってしまうことがあげられます。
エステティシャンの施術スキルは専門的なものなので、他の職種で生かすことが難しいからです。
エステティシャンの中には、エステサロンに就職してから研修期間を経て技術を習得した人や、お金をかけて専門講座を受講した人もいるでしょう。
高いスキルを持っているエステティシャンほど、せっかくに身につけたスキルを発揮できなくなり、辞めて後悔してしまいます。
美容関連以外に興味のある仕事がない
エステティシャンを辞めてしまったものの、美容関連の仕事以外にやりたいことがないというケースもあります。
もともと美容が好きでエステティシャンになった人、他に就職する先がなくてエステティシャンになった人、さまざまですが、働くうちに美容に詳しくなったり美意識が高まったりと、メリットがたくさんあるのが美容業界です。
また、女性にとってあこがれの業界というイメージも強いでしょう。
エステティシャンを辞めて後悔し、結局、美容業界で転職先を探す人も少なくありません。
人とのかかわりが恋しい
接客業を辞めて初めて、実は人とかかわることが好きだったと気付くエステティシャンもいます。
毎日いろいろな人を相手に仕事をするのは、ときにはイライラしますが、自分のよいところを伸ばせたり刺激を受けることができたり、メリットになることもあります。
また、話をしたり笑ったりといったごく当たり前の時間がなくなり、人恋しくなってしまうこともあるでしょう。
エステサロンは、女性の「綺麗になりたい」気持ちを支え、相手の喜びや感謝をダイレクトに感じられる場所です。
辞めて後悔するのが不安な人は、辞める前に初心に立ち返ってみるのもよいかもしれません。
単調な仕事に飽きてしまう
転職先の職種にもよりますが、メリハリのない仕事が退屈になり、エステティシャンを辞めなければよかったと思うひともいます。
エステサロンの仕事は、その日によって必ず違います。来店客ごとに予約メニューが異なり、施術の内容はもちろんのこと、会話や対応にも変化があります。
また、エステティシャンひとりひとりが複数の業務をこなすため、ときには自分の裁量で動くこともあるでしょう。
そのようなメリハリのある毎日に慣れたエステティシャンは、同じことの繰り返しがメインになる仕事を選ぶと、エステを辞めて後悔してしまうかもしれません。
収入が減った
エステティシャンを辞めてよかったと思えるのは、次の仕事の給与額にもよります。
なぜなら、エステティシャンは固定給の他にインセンティブが加算されることが多いため、トータルでの収入は決して悪くはないからです。
また、若いうちから昇進できるチャンスが多い職場なので、同年代の人より多く稼いでいる人も少なくありません。
ちなみにエステティシャンの平均収入は、年収300万~360万円といわれています。
国税庁が発表した「民間給与実態統計調査(令和3年分)」によると、女性全体の平均収入は年収302万円です。
エステティシャンを辞めて一般企業に転職した場合、収入が減って後悔してしまう人も多いでしょう。
エステティシャンを辞めた後の道
エステティシャンを辞めてよかったと思うためには、辞めた後の選択が大切です。3つのパターンを比較してみましょう。
同業種に転職する
エステティシャンの仕事自体を辞めるのではなく、サロンを辞めるというのもひとつの手段です。
美容業界にとどまりたいなら、環境や待遇がよいエステサロンに転職するとよいでしょう。
同業種への転職がおすすめなのは、以下のタイプに当てはまる人です。
- 美容にかかわる仕事を辞めたくない
- 接客業が好き
- デスクワークや単調な仕事は苦手
- 今の収入を維持したい
- 成果がきちんと評価される仕事がしたい
- 美容関連の資格を持っている
エステティシャンという仕事がきついのであれば、カウンセラーやセラピストといった仕事もあります。
また、脱毛サロンやネイルサロンなどの専門店を視野に入れるのもよいでしょう。
ノルマなしや、休日の希望を聞いてもらいやすいエステサロンを探してみるのもおすすめです。
異業種に転職する
エステティシャンの仕事だけではなく、美容業界やサービス業自体から離れたいと思っている人は、異業種への転職がおすすめです。
異業種への転職が向いているのは、以下のタイプに当てはまる人です。
- 美容業界に未練はない
- 不特定多数の人に接することに疲れた
- 体力的に限界
- 平日日中の勤務がしたい
- 収入が減っても問題ない
ひとくちに異業種といっても、仕事はさまざまです。
学生時代につちかった知識やスキルを生かせる仕事や、興味を持って働ける仕事を選びましょう。
転職癖がつくと正社員就職が難しくなるため、エステティシャンを辞めた後は、長く続けられる仕事を妥協せずに選んでください。
個人サロンの開業を目指す
転職ではなく、起業するという選択もあります。
エステティシャンの仕事は好きだけど雇われることに疲れた、という人は個人サロン経営を目指してみましょう。
独立開業がおすすめなのは、以下のタイプに当てはまる人です。
- エステティシャンとして高いスキルや資格を持っている
- エステサロン勤務の経験が長い
- 管理職を経験している
- 自分の裁量で働きたい
- 貯金がある
- 顧客を持っている
個人サロンの経営は、困難なことももちろんありますが、その分やりがいも感じられます。
すでにエステサロン勤務を長く続けていて、それなりの実績があるエステティシャンは、サロンを辞めて独立するタイミングなのかもしれません。
エステティシャンを辞めてよかったと思うための退職方法
エステティシャンを辞めてよかったと感じるには、退職のタイミングや手順も大切です。円満退社のコツを紹介します。
退職の意思は1カ月前には伝える
エステサロンを辞めることは、少なくとも1カ月前には上司に伝えましょう。
法律上は、退職の意思を伝えた2週間後には契約を解除できるとされています。
しかし、たったの2週間で退職者の代わりのスタッフを配備することは難しく、顧客への挨拶などを考慮しても時間は足りません。
ストレスや疲労から、早く仕事を辞めたいと感じていても、まずは職場への影響を考えることが大切です。
担当の顧客に事前に報告する
退職の日取りが決まったら、担当している顧客に必ず報告しましょう。
とくに、コース契約をしている顧客や来店のたびに指名をしてくれる「お得意様」には、退職の挨拶は必須です。
同業種で転職することを決めている場合は、それとなく伝えておいてもよいかもしれません。
付き合いが長い顧客とは、プライベートの連絡先を交換しておくのもおすすめです。
同僚への引継ぎを忘れない
担当している仕事の引継ぎは、エステサロンを辞める前に必ずしておかなければならないことのひとつです。
とくに、顧客の情報や注意事項は、忘れずに共有しておきましょう。
職場に未練がないとしても、辞めた後に迷惑になるような退職の仕方は、社会人として失格です。同じ業界に残る場合は、よくないうわさが立つリスクもあります。
辞めることで雰囲気が悪くなり、引継ぎが難しい場合は、担当している業務や顧客のリストを作成してみるのもよいでしょう。
次の仕事のめどをつける
エステティシャンを辞めてよかった!と思える退職のポイントとして、次の仕事を先に決めておくことがあげられます。
何のあてもないまま仕事を辞めるのは、絶対におすすめしません。
なぜなら、転職活動がうまく進まない場合、希望しない職種についてしまったり、収入がないことに焦りを感じてアルバイトや派遣社員などの道を選んでしまう可能性があるからです。
エステティシャンを辞めて、新しい仕事をするからには、今よりよい生活にならなければ意味がありません。
収入を得ながらの転職活動は、辞める前の鉄則です。
エステの仕事が好きなら環境のよいサロンに転職するのがおすすめ!
エステティシャンを辞めたい理由は、人によってさまざまです。
ストレスや疲労がたまる仕事なので、多くのエステティシャンが、一度は「辞めたい」と感じるでしょう。
しかし、辞めてよかったと思うためには、辞める前の自己分析や転職活動が必要です。
エステティシャンの仕事自体にやりがいを感じており、それなりの実績も持っているなら、待遇や条件のよいエステサロンに移るのも選択肢のひとつです。
エステティシャンを辞めて後悔するのが心配な人は、まずはエステの求人をチェックしてみましょう。