脱毛サロンの仕事はどういうところがきついの?
脱毛サロンで働きたいけど、きつい仕事には自信がない……。
近年、若い女性に人気の脱毛サロンの仕事。
やってみたいという気持ちはあっても、仕事内容などを調べてみると「きつい」「辞めたい」といった口コミが多くて迷ってしまいますよね。
この記事では、脱毛サロンの仕事がきついといわれる理由を体験談などから検証して紹介しています。
きついだけではなく「やってよかった」と思える脱毛サロンのメリットや、仕事がきつい脱毛サロンの就職を回避する方法も解説しているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
※2024年3月の情報です。
※脱毛サロンによって仕事の詳細は異なります。
脱毛サロンの仕事がきついといわれる理由5つ
脱毛サロンの仕事がきついといわれる理由を、5つに分けて解説します。
肉体労働がきつい
脱毛サロンは、基本的に立ち仕事・肉体労働です。
そのため、イメージとは違いすぎてきついと感じる人はもちろんのこと、覚悟はしていたけど思った以上にきついと感じるケースもあるようです。
具体的には、以下のとおりです。
「出勤から退勤まで、ほぼ立ちっぱなし」
「施術がびっしり入っている日は脚がパンパンになる」
「慣れないうちは、お客様の身体を動かすのもきつい」
「業務用脱毛機が意外に重い!」
このように、見た目の華やかさとは裏腹に、体力勝負なのが脱毛サロンの仕事です。
来店客が多い脱毛サロンの場合、休憩時間以外はゆっくり椅子に座る余裕もないかもしれません。
とくに体力に自信がない人は、身体的にも精神的にも疲労がたまり、仕事に行くのがツラい・きついと感じてしまうでしょう。
ノルマがきつい
脱毛サロンの中には、契約ノルマや販売ノルマが課されるお店もあり、ノルマに追われるプレッシャーがきついと感じる人も少なくありません。
営業活動が苦手な人にとって、接客や施術は楽しくてもノルマがあることが原因で脱毛サロンを辞めたいということもあるでしょう。
具体的には、以下のとおりです。
「強引だと思われるのがわかってるのに営業せざるをえないのがきつい」
「売り上げ発表がプレッシャーになる」
「ノルマとは言わず【努力目標】でも中身はノルマと同じ」
「ひとりだけ目標を達成できないと肩身が狭くなる」
サロン全体の売り上げ目標はまだしも、ひとりあたりの売り上げノルマが決まっていると、働くほうは大変です。
月末が近づくにつれ、未達成分のノルマが重くなってきてストレスを感じることもあります。
女性ばかりで精神的にきつい
脱毛サロンに就職すると、周りが常に女性だらけなのできついという声も聞かれます。
具体的には、以下のとおりです。
「陰口やウワサ話が多くてストレスがたまる」
「女性は女性に対して容赦がないと感じる」
「先輩スタッフの態度がきつい」
「出会いがない」
脱毛サロンは、在籍スタッフと来店客の8~9割が女性です。
メンズ脱毛サロンに就職しない限り、職場では常に女性に囲まれることとなるでしょう。
相手が男性ならば気を遣うだろうと思えるようなことであっても、女性同士は遠慮がありません。
とくに新人の間は、女性特有の不機嫌やヒステリーなどに巻き込まれることもあり、仕事内容以上に人間関係がきついと感じることもあるようです。
業務が多くてきつい
脱毛サロンの仕事内容は、メインとなる施術だけではなくフロント業務や雑務など多岐にわたります。
想像していた以上に業務内容が複雑で、覚えなければならないことがありすぎてきついと感じることもあるでしょう。
具体的には、以下のとおりです。
「仕事がなかなか覚えられなくてきつい」
「業務が多すぎて忙しい日はパニックになりそう」
「脱毛サロンにこんなに仕事があると思わなかった」
ほとんどの脱毛サロンでは、顧客に対する担当以外はとくに専任スタッフを置いていないため、すべての業務をバランスよく分担して進めていきます。
それぞれの仕事を覚えるのはもちろんのこと、どのタイミングで何をするかなど、周りを見て判断しなければならないため、慣れないうちは仕事がきついと感じる人が多いようです。
接客マニュアルがきつい
脱毛サロンの仕事の中で、接客が一番きついという人もいます。
というのも、とくに大手の脱毛サロンは接客マニュアルが細部まで整っており、さらにクレーム対応も仕事のうちに入るからです。
具体的には、以下のとおりです。
「お客様の目が厳しいと感じる」
「【効果が出ない】というクレームが一番きつい」
「施術中にスムーズなトークができなくてつらい」
コミュニケーション能力には、個人差があります。
また、顧客もそれぞれタイプが異なるため、相手に応じた接客が必要になります。
ある程度の自信を持って脱毛サロンに就職しても、相手によって対応を変えたり常に話題を用意したりといった、美容業界特有の接客がきついと感じる人は多いかもしれません。
脱毛サロンの仕事はきついばかりじゃない!7つのメリット
脱毛サロンの仕事は、きついことだけではありません。脱毛サロンならではのメリットを、7つ紹介します。
美容関連の需要はなくならない
結論からいうと、美容関連の需要はなくなることがありません。
なぜなら、人(とくに女性)の、キレイになりたいという気持ちは年代に限らず常にあるものだからです。
脱毛サロンは、かつては生活に余裕がある女性やモデル・タレントが通う場所でしたが、現在は美容室のように身近な存在になりました。
脱毛のニーズは徐々に低年齢化しており、今後はさらに、一般的になっていくでしょう。
きつい仕事ではあっても、高い将来性があることを考えると、人によってはメリットのほうが大きいと感じられるでしょう。
感謝の気持ちがダイレクトに伝わる
脱毛サロンは、顧客からの感謝がダイレクトに伝わる職場です。
これは、美容系以外のサービス業ではなかなか見られないかもしれません。というのも、小売りや飲食関係における接客スタッフは、商品と顧客との仲介する立場であるため、感謝されにくいという特徴があるからです。
脱毛サロンや美容室などは、スタッフが直接顧客に対して施術をおこなうため、その仕事がストレートに伝わり、お礼の気持ちも同じように返されます。
顧客からの感謝の気持ちは、仕事がきついというネガティブな感情をやわらげてくれるでしょう。
達成感を感じられる
脱毛サロンに通う人は、ムダ毛をなくしてキレイになりたいという望みを持っています。
その願いをかなえてあげられるのが、脱毛サロンスタッフの仕事です。
数年間の脱毛サロン通いを卒業する人や、長年のコンプレックスがなくなって喜ぶ姿を見ると、きっと達成感を感じられるでしょう。
きつい仕事も多い脱毛サロンですが、自分が仕事でかかわった人が目標を達成できると、まるで自分のことのように嬉しくなるはずです。
自分がキレイでいられる
脱毛サロンは、自分自身がキレイでいられる職場です。
理由は以下の3つです。
・肉体労働なので運動不足にならない
・自然と美意識が高くなる
・社割でコスメを購入&脱毛できる
キレイになりたくて脱毛サロンに通う顧客の手前、サロンスタッフはキレイでいようという気持ちが自然とわきます。
また、サロンコスメを安く買えたり、サロンによっては練習のために無料で脱毛し放題というところがあったりと、お金をかけずにキレイになれる環境が整っています。
きついと感じることが多くても、美容に興味があって脱毛サロンに就職した人なら、同じ分だけ魅力を感じられるのではないでしょうか。
努力次第で収入が増える
脱毛サロンは、頑張れば頑張るほど収入アップに期待ができる仕事です。
なぜなら、多くの脱毛サロンではインセンティブ制度をもうけており、スタッフの売り上げに応じて基本給に加算される仕組みだからです。
脱毛は、決して安いとはいえないため、契約をひとつとっただけでも大きなインセンティブになります。
営業活動やセールストークがきついと思っても、それが収入に直結することを考えると、やりがいとして感じられるでしょう。
キャリアパスを描きやすい
脱毛サロンは、将来のキャリアパスを描きやすい職場です。
なぜなら、比較的若いスタッフが多いため昇進のスピードが速く、スムーズにキャリアを築きやすいからです。
一般企業の会社員の場合、年功序列や勤続年数といった日本特有の風習があるため、若いうちからどれだけ頑張っても役職につくことは難しいでしょう。
脱毛サロンをはじめとした美容業界は、キャリアアップを具体的に想像することができるため、目標を立てやすく仕事に対するモチベーションを維持しやすいところがメリットです。
一生モノのスキルを得られる
脱毛サロンやエステサロンで身につけるスキルは、美容業界にいる限りずっと役に立ちます。
施術に関する技術はもちろんのこと、対面接客や電話応対などのスキルも一生モノの価値があるでしょう。
勉強して身につける知識とは違い、実際に働いて覚えることは忘れません。
結婚や出産といったライフイベントを経て現場復帰する人も多く、ブランクがあっても戻りやすいというメリットもあります。
仕事がきつい脱毛サロンの特徴
仕事がきつい反面、メリットも大きい脱毛サロンですが、仕事のきつさばかりが上回っているお店もあります。その特徴は、全部で4つです。
店の規模に対してスタッフの人数が少ない
店の規模やベッド数に対してスタッフの人数が足りていない脱毛サロンは、かなりブラックな可能性があります。
考えられるリスクは以下の5つです。
・休みが少ない
・急な出勤を要請される
・休憩時間が少ない
・サービス残業が常態化している
・仕事の押し付け合いが起こる
このような脱毛サロンは、辞めるスタッフが増え、入れ替わりが激しくなり、さらに業務がブラック化するという負のスパイラルにおちいりやすいです。
就職の前に、サロンに在籍しているスタッフの人数や1日の出勤人数は必ず確認してください。
ノルマや努力目標が設定されている
脱毛サロンにあこがれ、高い志を持って就職しても、個人ノルマがあると、いずれ仕事がきついと感じる可能性があります。
また、売り上げを達成しなければならないという焦りを全員が持っていると、職場の空気も悪くなってしまうでしょう。
インセンティブ制度はあったほうが良いですが、ノルマや目標金額などが設定されている脱毛サロンは避けるのがおすすめです。
顧客からの口コミ評価が良くない
仕事がきつい脱毛サロンかどうかを判断する基準のひとつに、口コミ評価があります。
顧客の口コミ評価からわかる脱毛サロンの特徴は、以下の3つです。
「勧誘が強引」…きついノルマが設定されている
「施術が雑」…丁寧に教育してもらっていない
「接客態度がよくない」…スタッフの入れ替わりが激しく接客マニュアルが浸透していない可能性がある
このように、自分が働くことを想定して読んでみると、口コミからはさまざまなことがわかります。
応募してみたい脱毛サロンの求人があれば、予約や口コミ投稿ができるポータルサイト、Googleの口コミなどを事前に必ずチェックしましょう。
契約の細部を提示してくれない脱毛サロンは要注意!
契約の細部までしっかり説明・提示してくれない脱毛サロンは、仕事がきつい以前に要注意企業です。
どんなに良い条件を出されても、契約上有効かどうかはわからないので、気をつけてください。
口頭でひととおり確認するだけというのもNGです!
勤務日数やノルマなどの質問の際、はっきり回答してくれない脱毛サロンも要注意と考えてよいでしょう。
脱毛サロンの就職を後悔しないための心構え
感じ方に個人差はあるものの、脱毛サロンの仕事がきついのは事実です。就職してから後悔しないために、発想の転換が大切です。
仕事=運動になると考える
脱毛サロンの仕事は、運動不足を解消することができます。
1日中動きっぱなしになることが多いのでダイエットになりますし、太りづらい健康的な身体を手に入れることができるでしょう。
体力的にきついと感じたとき、逆に「1日中デスクワークをしていたら確実に太ってしまう」と考えてみましょう。
毎日しっかり運動できる脱毛サロンなら、少しカロリーオーバーしても好きなものを罪悪感なく食べることだってできます。
営業活動はすべて収入UPにつながるととらえる
きついと感じることが多い脱毛サロンの営業活動ですが、それがすべて収入につながると考えると、前向きに頑張ることができるでしょう。
インセンティブ分だけを貯金しておき、貯まったら欲しいものを購入するなど、具体的に目標を立ててみるのもおすすめです。
ストイックに稼ぐことを重視すると、割り切って営業活動に集中することができるようになるものです。
同僚とは広く浅く付き合う
職場の人間関係は、広く・浅くが鉄則です。そうすることで、無用なトラブルを回避することができます。
気が進まないのに無理に付き合ったりSNSでつながったりする必要はありません。
なぜなら、同僚=友達ではないからです。
特定の人と深く付き合うのもおすすめできません。
クール&ドライを心がけ、ON/OFFのメリハリをつけましょう。
複数の業務を気分転換にする
脱毛サロンの仕事内容は多岐にわたり、臨機応変に動くことがきついと感じることもありますが、見方を変えれば気分転換にもなります。
1日中、決まり切った仕事を延々と続けたり流れ作業をしなければならないことを想像してみてください。
業務に区切りをつけることができず、時間が経つのが遅く感じられるのではないでしょうか。
もちろん、単調な作業が向いている人もいますが、きついのはおそらく同じです。
複数の業務を気分転換ととらえることで、仕事に対する楽しさややりがいを見出すことができるでしょう。
ストレス解消法やご褒美を準備しておく
脱毛サロンで働くときは、ストレス解消法や自分へのご褒美を考えておきましょう。
どんな小さなことでも構いません。
例えば、休みの前の日は少しぜいたくなスイーツを買うというささいな決まりごとを作っておくだけでも、きつい仕事を頑張れるようになります。
1週間に1回/1カ月に1回/1年に1回など、それぞれランクアップしたご褒美を準備しておくのもおすすめです。
ホワイトな脱毛サロンを選ぶ
これから脱毛サロンに就職する、または転職を考えている人は、働きやすいホワイトな脱毛サロンを選びましょう。
ホワイトな脱毛サロンの特徴は、以下のとおりです。
・ノルマがない
・スタッフの人数が多い
・金銭面の条件がはっきりしている
・福利厚生が充実している
・顧客満足度が高い
脱毛サロンの仕事がきついかどうかは、職場環境も大きく影響します。
上記を参考に、仕事がきつくてもやりがいをもって楽しく働ける脱毛サロンの求人を探してみてください。
脱毛サロンの仕事がきついのは職場次第
脱毛サロンの仕事は、きついことも多いですが、職場環境や心構え次第ではメリットに感じられることもたくさんあります。
頑張り次第では収入が増え、エステティシャンとして一生モノのスキルを手に入れることも可能です。
今後も伸びる可能性が高い脱毛サロンの仕事は、多少きつくてもチャレンジする価値があるでしょう。
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