ネイリストの仕事を、施術に特化した内容で紹介します。
ネイルケア/カラーリング
ネイルケアとカラーリングは、ネイリストがまず一番初めに身につける施術です。
ネイルケアは、爪の長さや形を整えたりキューティクル(甘皮)の処理をしたりなど、シンプルですがスキルが必要とされる内容となります。
来店客が爪にカラーをほどこしている場合はカラーオフから始め、ケアを経て最後にカラーリングをするのに、約1時間かかります。
ネイルケアとカラーリングは、検定試験の実技にも使われる基本のスキルです。
華やかなアートや付け爪を練習する前に、まずは完璧に身につける必要があるでしょう。
ネイルアート
現代は、ネイルカラーリングが当たり前になってきており、それにともなってネイルアートをほどこす一般女性も増えてきました。
ネイルサロンでも、カラーリングのみというより簡単なアートをオーダーされるケースが多くなっています。
施術内容は、アクリル絵具を使ったペイントや、ラインストーンを使ったデコレーションがメインとなるでしょう。
最後に硬化させるジェルとは違い、ポリッシュを使用するネイルアートは作業中に自然と乾いてくるので、スピーディさが求められます。
ネイルリペア
ネイルリペアは、爪・付け爪の修繕や補強をおこなうことをいいます。
ジェルネイルやチップなどの付け爪は、地爪の成長にともなって土台から剥がれます。
このとき、すべてオフにして新しく付け直すのではなく、浮いた部分を修正して補強することで付け爪を維持するのが一般的です。
また、伸ばした爪が折れてしまったり亀裂が入ってしまったときも、チップやラップを使って長さを変えずに修繕します。
リペアは地味な作業ですが、ネイリストの仕事内容としては非常に重要なものとなります。
ネイルチップ/スカルプチュア
付け爪の方法として一般的なのが、ネイルチップを使用する方法です。
施術内容としては、ネイルグルーで地爪に貼りつけて上からコーティングする形になります。
また、アクリルパウダーとリキッドを使用して爪を「作る」方法もあります。
これはおもに長さを出すときに使われる手法ですが、非常に高度なテクニックが必要となるため、ベテランのネイリストが担当することが多いでしょう。
ジェルネイル
ジェルネイルは、普及してから順調に需要を伸ばしているネイルアートの一種で、現在ではネイルサロンの6割以上がメニューに取り入れているといわれています。
専用のジェルを使用してカラーやアートをほどこし、UVライトやLEDライトで硬化させる方法となります。
初心者でも扱いやすいため、研修を終えたネイリストが施術に入るチャンスも多くあるでしょう。
しかし、セルフネイルとしても人気のあるジェルネイルは、ネイルサロンでお金を払う価値があるレベルまで精度を上げていくことが重要です。
フットケア/ネイル
フットケア/ネイルは初夏から秋になるまで人気が出るメニューです。
施術内容は、ネイルケアだけではなく足裏の角質除去やフットマッサージまで含まれます。
脚を持ち上げたり支えたりする必要があるため、腕力と体力が求められます。
足の指や爪周りは皮膚疾患が出やすいパーツでもあるので、施術スキルと同時に知識も必要です。
ネイルサロンの1日の流れ
ネイルサロンの1日の流れを紹介します。
※11:00~21:00の営業時間を想定しています。
10:00 出勤・開店準備
10:00に出勤したネイリストは、制服に着替えて開店準備を始めます。
店内の清掃やレジの準備、ネイルブースのテーブルセッティングがおもな仕事内容です。
サロンによっては、顧客に出すサービスドリンクなどの確認や補充をおこなうこともあるでしょう。
規模の大きいネイルサロンは制服が支給されることが多いですが、個人経営のネイルサロンは私服のところもあります。
10:30 ミーティング
ネイルサロンによっては、開店前にミーティングがおこなわれることもあります。
内容は、その日の予約確認や前日からの引継ぎ、当日予約があった場合は担当者の割り振りなどになるでしょう。
チェーン展開しているネイルサロンの場合は、別店舗からの連絡事項などをシェアされることもあります。