美容室はコストがかかりすぎるから稼げない
美容室は運営経費が高くつくため、働いている美容師個人が稼げないという事情もあります。
常に店内を明るく清潔に保ち、水道代を節約することもできない美容室で、真っ先に削減されるのが人件費です。
店の売り上げに大きく影響するスタイリストには高給をキープしなければならないため、その下のレベルのスタイリストやアシスタントの給与は、簡単に増やすことができません。
そのため、一定以上のレベルに辿り着かない美容師は稼げないのが現状です。
美容師は独立開業しても稼げない?
美容師はサロン勤めをしても稼げないから独立するほうが良いという説がありますが、それはあまりおすすめできません。理由を3つに分けて説明します。
美容室運営は経費が重い
美容室の運営は、非常に経費が重いというデメリットがあります。
お客が1人しかいなくても(仮に0人でも)店内の照明を落とすことはできません。
また、シャンプーや薬剤の洗い流しなどでお湯をふんだんに使い、ドライヤーやローラーボールの使用で電気代もかかります。
そのため、売り上げがあっても赤字になってしまい、結果的に稼げないケースが多く見られます。
来店を見込める顧客が一定数いない場合は、安易に独立開業するべきではありません。
美容室の数はコンビニ以上
現在、美容室の数はコンビニエンスストア以上といわれています。
地域にもよりますが、同じ区画内に美容室が複数軒あることも少なくありません。
その中で生き残るのは、稼げる・稼げない以前に過酷な競争に勝つ必要があります。
スキルと経験が充分にある美容師でも、経営の知識がなければ美容室を存続させることは難しいといえるでしょう。
3年以内の廃業率は90%以上
個人サロンの独立開業から3年以内の廃業率は、90%以上といわれています。
稼げないことを理由に美容室をやめて独立しても、その9割が3年以内に失業してしまうのです。
中には、無職になるだけでは済まず借金が残るケースもあるでしょう。
思うように稼げない美容室でも、借金を抱えて失業するよりはずっと安全といえます。
稼げない美容師から稼げる美容師になる5つの方法
稼げない美容師を卒業し、収入を増やすための方法はおもに5つあります。
スキルの向上
美容師の基本は単純作業ではありますが、稼げるようになるにはひたすらスキルを磨くしかありません。
積極的に学ぶ姿勢を見せることで努力が認められ、新規客の担当につかせてもらえることもあります。
施術スキルだけではなく、SNSを利用して最新のトレンドや技術についての知識を入手するのもおすすめです。
営業力やコミュ力を身につける
一定以上のスキルを持つ美容師にとって、次に必要なのは営業力やコミュニケーション能力です。
なぜなら、施術をする相手が基本的に素人だからです。
結果的に理想どおりに仕上がっていればOKで、スキルよりも居心地の良さや楽しさを重視する傾向にあります。
コミュニケーション能力を発揮して心地よい時間を提供することで、新規客が指名客になる可能性は高いでしょう。
指名客を増やせばインセンティブも増え、稼げない美容師を卒業することができます。