結論からいうと、資格・検定を受けなくてもネイルサロンで働くことは可能です。
なぜなら、ネイリストの資格・検定は国家資格ではないからです。
無資格・未経験でネイルサロンに就職した場合、技術を習得するまでは研修期間となり、営業時間外に練習をしたり基礎知識の勉強をしたりする必要があります。
ネイルサロンの中には、ネイリスト技能検定3級/ジェルネイル技能検定初級の受験費用を一部サポートしてくれるところもあります。
3級・初級があればサロン研修期間は不要
ネイリスト技能検定3級やジェルネイル技能検定初級を取得しているネイリストは、スキルにもよりますが研修期間なしで働けます。
ネイルサロンによって求められるレベルが異なるため、就職活動の際に事前に確認してみましょう。
大手のネイルサロンでは、3級/初級取得者でも試用期間を経て採用するというところもあります。
2級・中級以上で完璧なサロンワークができる
ネイリスト技能検定2級やジェルネイル技能検定中級取得者は、一人前のネイリストとしてすぐに働くことができるでしょう。
すぐにでもお客の担当につけるレベルのネイリストは、初任給も高くなります。
研修や見習い期間なしで働きたい人は、就職活動の前にスクール学習や通信教育を受けて資格を取得しておく必要があります。
1級・上級以上なら資格手当が支給される
ネイリスト技能検定1級およびジェルネイル技能検定上級取得者には、資格手当を支給しているネイルサロンがほとんどです。
基本給+手当+インセンティブなどを合わせて高収入を狙いたい人は、1級/上級を取得しておきましょう。
また、独立してオーナーネイリストとしてサロン経営を目指している人も、1級/上級を取得しておくのがおすすめです。
認定講師資格があればスクールで働ける
ネイルスクールの講師を目指している人には、JNA認定講師の資格が必要です。
認定講師試験を受験するには、ネイリスト技能検定1級/ジェルネイル技能検定上級の他、取得しなければならない資格やさまざまな条件をクリアしなければなりません。
合格の難易度だけではなく、受験するだけでも非常にハードルが高い資格といえるでしょう。
ちなみに、JNA認定講師資格はJNA(日本ネイリスト協会)認定校における講師の資格です。
技能検定1級/初級取得済みでスキルの高いネイリストであれば、JNA認定校以外でインストラクターをできる可能性はあるでしょう。
海外で働くならライセンスは必須
海外進出を視野に入れているネイリストは、海外ライセンスの取得を目指しましょう。
ネイルの知識・技術だけではなく、言語力やコミュニケーション能力も必要です。
また、海外ライセンスは国や州で別れているため、働きたい地域のライセンスを取得しなければなりません。
仮にニューヨーク州のライセンスを取得した場合、ニューヨーク州外では無資格者となります。
【種類別】ネイリストの資格・検定をスムーズに取得する方法
ネイリストの資格・検定を取得する方法を、種類別で紹介します。
3級・初級は独学でも取得可能
ネイリスト技能検定3級およびジェルネイル技能検定初級は、独学でも取得できる可能性が高いです。
主催団体で公式テキストやDVDを販売しているため、事前に購入して準備しておくのも良いでしょう。
それぞれレギュレーションが異なり、重要ポイントも違ってくるため、資格取得者のアドバイスを受けておくのもおすすめです。
2級・中級以上はスクール学習or実務がおすすめ
ネイリスト技能検定2級およびジェルネイル技能検定中級にチャレンジする際は、スクールで学習するか、サロン実務でしっかり技術を習得しておく必要があります。
3級/初級よりも合格率がぐっと下がり難易度が高くなるため、充分すぎるほどの準備をして挑みましょう。
完全に独学で合格するのは非常に難しいといえます。
既にサロンで働いているネイリストは、営業時間外に練習させてもらうのもおすすめです。