エステティシャンの仕事ってどういう内容?
エステティックサロンの1日ってどういうもの?
エステティシャンの仕事は未経験でもできる?
エステティシャンの仕事に興味はあるものの、求人に応募をする前に内容を知りたい!と思っている人は多いですよね。
この記事では、エステティシャンの仕事内容を詳しく解説するとともに、エステティックサロンの1日の流れを簡単に紹介しています。
最後まで読めば、エステティシャンの仕事が自分にとって合っているかどうかがわかるでしょう。
未経験から仕事内容を身につける方法も参考に、あこがれのエステティシャンへの道を目指しましょう。
※2024年4月の情報です。
※具体的な仕事内容はエステティックサロンによって異なります。
エステティシャンのおもな仕事内容
エステティシャンの仕事内容は、おもに以下の6つに分かれます。
施術
エステティシャンのメインの業務は、顧客に対する施術です。
エステティシャンが手がける仕事の中では、これがもっとも大切で、スキルを習得するのに時間がかかる内容となるでしょう。
エステティックサロンの特徴にもよりますが、施術内容は多岐にわたります。
すべてのメニューをこなせるようになるまでは、時間をかけて研修を受ける必要があります。
さまざまな施術を手がけることに不安がある人は、専門店やメニュー別で担当制をしいているエステティックサロンを選ぶと良いでしょう。
カウンセリング
新規客に対するカウンセリングは、相手の悩みを把握して適切なプランを提供したり、新規契約を獲得したりするのに欠かせない作業です。
エステティックサロンを訪れるお客はさまざまな悩みやコンプレックスを抱えており、誰もが「キレイになりたい」という気持ちを持っています。
相手の理想や希望の内容をしっかり聞き出し、このお店なら悩みを解消してもらえるかもしれない、と思ってもらうためには、美容に関する知識を身につけ、トークスキルを磨くことが大切です。
サロンコスメなどの販売
エステティックサロンでは、サロンで販売しているコスメやサプリを販売することも大切な仕事の一部です。
おすすめしたアイテムを購入してもらうことで、エステティシャン自身の売り上げとなり、インセンティブが加算されることもあります。
まれに販売ノルマなどが設定されているエステティックサロンもあるため、求人内容は細部までしっかりチェックしましょう。
もっとも、強引な勧誘は低評価の原因にもなるので、現在では、厳しいノルマを課す企業は減っています。
フロント業務
エステティックサロンの顔ともいえるフロント業務は、施術を担当するに至らない新人エステティシャンが立つことも多い仕事です。
仕事の内容は、予約の確認や施術室への案内、会計、見送り、電話の応対などがほとんどです。
一連の流れがわかれば簡単にこなすことができるようになりますが、笑顔や声のトーン、話し方などを意識して相手に好印象を与えることが大切です。接客業の経験がある人なら、それほどハードルは高くないといえるでしょう。
予約管理
エステティシャンの大切な仕事のひとつに、顧客の予約管理があります。
現在は、Web専用の予約システムやホットペッパーBEAUTYなどからの予約も増えていますが、リピート予約は店頭で直接とることが多く、また予約変更などを電話で受け付けることもあるでしょう。
新規予約、リピート予約、予約キャンセルや変更など、仕事内容自体は単純ですが、ひとつひとつが大切な作業です。時間がずれたりメニューの内容が違ったりすると、トラブルの原因になるので慎重におこなう必要があります。
掃除や備品の補充
店舗の掃除や備品の補充なども、エステティシャンの仕事のひとつです。この業務は、独り立ちしていないエステティシャンが任されることが多いでしょう。
内容としては、施術室をはじめとした共有スペースの掃除、施術室の後片付けや準備、アメニティやドリンクの補充です。
エステティックサロンは衛生管理が非常に重要なため、消毒などの作業もお客の入れ替えとともにおこなう必要があるでしょう。
一見「雑用」ですが、大切な店舗業務のひとつととらえ、責任を持っておこなうことが大切です。
エステティシャンがおこなう施術の内容
エステティシャンの大切な仕事である施術の内容を、以下の5つに分けて解説します。
フェイシャルエステ
フェイシャルエステは、幅広い年代の女性におこなうことが多い施術です。
年代によって、ニキビ・毛穴ケアからシミケア、エイジングケアなど内容は多岐にわたります。
具体的な施術内容は、以下のとおりです。
・フォトフェイシャル
・リフティング
・イオン導入
・エレクトロポレーション
・ホワイトニング
・ピーリング
フェイシャルエステの施術は、ハンドマッサージだけではなく、専用のコスメや美容機器を使用することも多いです。
脱毛や痩身とは違い結果が見えやすい施術でもあるので、施術に対する評価がダイレクトに表れます。
ボディエステ
ボディエステは、リンパマッサージや腸マッサージ、もみほぐしなどをおこなう施術です。
オイルを使用して直接ハンドマッサージをおこなうことが多く、高度なテクニックが必要とされます。
エステティシャンの仕事内容のうち、もっとも体力を消耗する施術ともいえるでしょう。
また、バストケアやヒップケアをおこなう場合は、専用の美容機器を使用することもあります。
痩身エステ
痩身エステは、EMSやハイパーナイフなどの専用機器を使用するケースが多く、マシンのスムーズな取り扱いが重要となります。
現在は、次々と最新の機種が開発されており、進化し続けている分野といっても良いでしょう。
痩身を望む女性は年齢にかかわらず一定数いるため、エステティックサロンでの痩身メニューは需要が下がることがありません。
自力でのダイエットに挫折した人や、どうしても痩せたいのに痩せられないといった悩みを抱えている人が訪れるので、しっかり結果を出せるよう取り組みましょう。
脱毛エステ
エステティック業界で、今もっとも需要が高いのが、脱毛分野です。
エステティシャンが手がけられる脱毛施術は、光脱毛orワックス脱毛となっており、光脱毛は専用の美容機器を使用しての施術となります。
脱毛エステは専門店も多いため、脱毛に興味がある人は、トータルエステティックサロンよりも脱毛サロンの求人を探してみるのも良いでしょう。
また、ワックス脱毛サロンはスクールを併設しているところもあるため、未経験からでも始めやすいというメリットがあります。
ブライダルエステ
ブライダルエステは、結婚式を控えている人向けの施術です。
フェイシャルエステをはじめ、ウェディングドレスを美しく着られるようデコルテや背中、二の腕のケアなどをおこなうことが多いでしょう。
スキンケア・脱毛・痩身など、顧客の希望にあわせてオーダーメイドでプランを組み立てるケースが多いほか、カップル向けのメニューとして男性のヒゲ脱毛をおこなうこともあります。
結婚式にそなえて半年~1年前から始めるケースもあり、最後まで同じエステティシャンが担当することがほとんどです。
エステティックサロンの1日の流れと仕事内容を紹介
エステティックサロンの1日の流れを紹介します。サロンによって仕事内容は異なりますが、ぜひ参考にしてください。
※11時~21時の営業時間を想定しています。
10:00 出勤・開店準備
10:00に出勤したエステティシャンは、まず制服に着替え、開店準備をはじめます。
たいていの場合は前日に掃除を済ませていますが、ひととおり簡単に掃除をし、施術室やメイクルームの備品がそろっているかどうかを確認する作業があります。
サロンによっては看板を外に出したり、来客用のパンフレットをそろえたり、Web予約の確認をすることもあるでしょう。
10:30 ミーティング
オープン前の全体ミーティングは、サロンによって異なります。
小規模のエステティックサロンであれば、その日の予約客の確認だけで終わることもあるでしょう。規模の大きなサロンの場合、予約確認だけではなく前日からの引継ぎ内容や顧客の情報を共有することもあります。
また、企業サロンの場合は本社からの連絡事項などが入ってくるケースもあります。
11:00 開店
エステティックサロンをはじめとした美容系サロンは、10~12時にオープンするケースが多いです。なぜなら、あまり早い時間から店を開けても来客が見込めないからです。
開店後の一連の流れは、以下のとおりです。
・予約客を迎え入れる
・カウンセリングor施術をおこなう
・会計
・次回予約の確認
・見送り
この間に電話応対があったり、サロンによっては施術後にドリンクサービスをしたりといった業務もありますが、ほとんどは上記の流れになるでしょう。
エステティックサロンには昼の休憩時間といったものがないため、エステティシャンたちは順番に休憩をとることになります。
21:00 閉店
閉店時間が21:00の場合、最終受付時間は19~20時に設定されていることがほとんどです。時間がかかるボディ・痩身・脱毛などは19:00、フェイシャルエステなどは20:00と、メニューによって最終受付が異なる場合もあります。
また、施術時間はお客によって違ってくるため、21:00閉店でも時間ぴったりに仕事が終わるとは限りません。
最後のお客を送り出したあと、店内を掃除して退勤となります。
閉店後に研修がおこなわれることも
エステティックサロンによっては、新人のエステティシャン向けの研修が閉店後におこなわれることがあります。
なぜなら、エステティックサロンの大半が年中無休で営業しているため、閉店後でなければ研修の時間をもうけることができないからです。
研修に残業代が支払われるかどうかはサロン次第ですが、研修がある日は遅番勤務になるなど、1日の稼働時間はきちんと配慮してもらえるでしょう。
大手のエステティックサロンの場合、本社研修というケースもあります。
エステティシャンの仕事内容は未経験でも覚えられる?
複数の施術や業務など仕事内容が複雑なエステティックサロンですが、未経験でも仕事ができるよう、さまざまな取り組みをしているので安心です。
エステティックサロンには独自研修がある
ほとんどのエステティックサロンは、入社後に研修期間を設定しています。
研修の内容は、おもに以下のとおりです。
・接客マニュアル
・カウンセリング・ヒアリングマニュアル
・技術指導
・マシン操作指導
接客やカウンセリングのマニュアル、サロンが導入している美容機器の操作方法などは、比較的すぐに覚えられるでしょう。
スキル習得に時間がかかるのは、ハンドテクニックです。やり方を学ぶだけではなく、積極的に練習をするなどしてスキルアップを心がけましょう。
入社後数カ月間は試用期間
エステティックサロンによって期間は異なりますが、研修中のエステティシャンは試用期間という扱いになります。
仕事内容を覚え、実際に店舗業務に関わり接客ができても、施術スキルを習得するまでは試用期間となるケースが多いでしょう。
短くても数カ月間は、試用期間と考えておいて良いかもしれません。
勤務形態は変わりませんが、試用期間中は基本給の7~8割の給与となることがほとんどです。
未経験からエステティシャンになるためには
未経験からエステティシャンになる方法は、おもに以下の3つです。
1.美容系スクールや専門学校に通う
2.独学で学ぶ
3.研修制度が充実しているエステティックサロンに就職する
おすすめなのは、働きながらスキルを身につけることです。
勉強のためにお金をかける必要がなく、仕事内容を覚えたり実際の業務に慣れたりするのもスムーズに進むため、一人前になれるのも早いでしょう。
エステティシャンの仕事内容はサロンによってさまざま
エステティシャンの仕事内容は、就職するエステティックサロンによって異なります。
とくに施術にはさまざまな種類があるため、サロンの公式サイトや求人内容をしっかりチェックし、自分に合った仕事内容のサロンを選びましょう。
大手のエステティックサロンの場合は、細かく担当が分かれていることもあります。
施術の内容をすべて覚えるのに自信がない人は、脱毛サロンやネイルサロンなど、専門店への就職を検討するのもひとつの手段です。