エステティシャンが独立して成功するための秘訣として、運転資金を多めに準備しておくことがあげられます。
なぜなら、サロンをオープンしてしばらくの間は赤字が続くことが当たり前だからです。
経費にあてるお金や生活費がなくなると経営が難しくなり、メニュー料金を上げたり無理な営業をしたりして、結果的にマイナスになってしまいます。
赤字が出ても1年間は余裕を持って暮らせるよう、貯蓄は万全にしておきましょう。
エステティシャンが独立開業するために必要なもの6つ
エステティシャンが独立開業するために必要なものを、6つに分けて紹介します。
充分なスキルと実績
エステティシャンが独立開業するために必要なものは、スキルと実績です。
施術に関する技術だけではなく、独立には以下のようなスキルが必要となるでしょう。
・営業力
・コミュニケーション能力
・マネジメント能力
・発想+実行力
エステティシャンとしてのスキルや経験があるだけでは、独立開業は成功しない可能性があります。
技術者であり経営者であるためには、さまざまな角度からのアプローチが大切です。
来店が見込める顧客
独立を検討しているエステティシャンは、まず自分のサロンにどれだけの集客が見込めるかをシミュレーションしましょう。
在籍しているエステサロンの指名客が、独立したエステティシャンのサロンに全員ついてきてくれるとは限りません。
長期の契約をしている人や、エステティシャン本人よりサロンそのものが好きで通っている顧客もいるでしょう。
自分が独立した後、なじみの顧客が通ってきてくれるかゼロから新規開拓するかで、サロンの経営状況は大きく変わります。
詳しい事業計画書
独立を決めたエステティシャンに必要なもののひとつに、事業計画書があります。
事業計画書は、できるだけ詳しく細部まで具体的に作成するのがおすすめです。
曖昧な状態で開業準備を始めると、予定が狂ったり想定していた以上の出費に悩まされたりと、トラブルが起こりやすくなります。
どんなエステサロンを作りたいかだけではなく、ひとつひとつの準備に使えるお金や日数なども細かく計画し、その計画書に沿って忠実に進めていくのが大切です。
また、細部まで入念に作られた事業計画書は、融資などを受ける際にも役立ちます。
豊富な開業資金
独立開業のための資金は、多ければ多いほど良いでしょう。
なぜなら、どれだけ細かく計画を練っても、予想外の出費というのは必ずあるものだからです。
また、開業準備を進めている間の生活費や、オープン直後のサロン運営費も必要です。
資金に不安があるうちは、独立開業を急いではいけません。
備品と消耗品
開業するエステサロンのメニューに応じて、必要な備品や機器は異なります。
美容機器を購入・リースする場合は必要な資金が増えますが、マシン性能は施術の効果に直結するため、妥協せずに選びましょう。
また、利用者に直接関わるものや触れるものも、こだわって選ぶのがおすすめです。
節約ポイントは、インテリアなどの雑貨や、エステティシャン本人が使用する消耗品の類です。
開業のための出費はすべて経費になるため、領収書やレシートは必ず保管しましょう。
開業届
開業届は、住んでいる地域を管轄している税務署に提出します。
用紙は国税庁の公式ホームページからダウンロードできます。
名前・所在地・連絡先の他、屋号の欄にはサロン名を記入して届け出ると良いでしょう。エステサロンの場合、業種は「生活関連サービス業・娯楽業」または「サービス業」となります。
また、エステサロンの経営には、確定申告の際により多く控除を受けられる「青色申告」がおすすめです。
開業届と同時に、青色申告承認申請書も忘れずに提出してください。
保健所への届けについて
エステサロン開業の際には、保健所への届出は基本的に不要です。
しかし、以下の場合は保健所の許可が必要となります。