2.カラーリストやアイリストに転身する
一般的な美容室の仕事がきついと感じているなら、専門性の高い美容室に転職するのもひとつの手段です。
おすすめは、以下のとおりです。
・ヘアカラー専門店でカラーリストとして働く
・マツエクサロンで働きながらアイリストのスキルを身につける
・ブライダルサロンでヘアセットやメイクアップを手がける
・フォトスタジオや訪問で着付けの仕事をする
カラーリストやアイリスト、アイブロウリストなどの職業は、美容師免許取得者でなければなれません。
美容師免許を活かしたセカンドキャリアを視野に入れ、転職先を探してみましょう。
3.美容系パラレルワーカーになる
長時間労働などのハードワークがきついと悩んでいる美容師は、美容業界でパラレルワーカーとして働くのもおすすめです。
アルバイトやパート勤務であれば1日の仕事が短時間となり、正社員のようにサービス残業を強いられることも少なくなるでしょう。
美容室勤務をメインにし、マツエクサロン/エステサロン/ヘッドスパ専門店などを副業にすることもできます。
複数の職場をかけもちするのは大変なイメージがありますが、気分転換になるのでストレスを感じづらくなったり、さまざまな経験を積むことができたりといったメリットあります。
4.フリーランスに転身する
スキルと実績がある美容師は、雇用されるのをやめてフリーランスに転身することも検討してみましょう。
もっともおすすめなのは、美容室と業務委託契約を結ぶことです。
業務委託は、自分の顧客の予約があるときや契約先の美容室から依頼されたときだけ出勤するスタイルで、契約先の就業規則に従う必要はありません。
あくまでも、自分のスキルと引き換えに報酬を得る形となります。
雇用されているよりも身軽に働けるため、きついと感じることは減るでしょう。
業務委託の報酬は、材料費や手数料等を差し引いて、売り上げの40~50%となるのが一般的です。
その他、レンタルサロンや面貸しなどのスタイルで働くフリーランス美容師もいます。
5.美容室を経営する
経験豊富な美容師は、美容室経営という方法も残されています。
オーナー美容師になれば、すべて自分の裁量で働けるため、これまで感じていた「きつい」要素を排除することができるでしょう。
しかし、経営知識がなければ生き残ることは難しく、生活のためにオーバーワークになってしまうリスクもあります。
独立したほうが仕事がきつい可能性もあるため、急がず慎重に計画を立てましょう。
美容師の仕事はきついけどすぐやめるのはもったいない?
美容師の仕事はきついことが多いですが、すぐにやめてしまうのは危険です。理由を3つに分けて紹介します。
免許の取得まで200万~300万円かかっている
美容師免許を取得するには、厚生労働大臣から認可を受けた美容学校に、最低でも2年間通う必要があります。
昼間の通学課程の学費は200万~300万円が相場で(夜間の通学課程は150万~200万円/通信課程は50万~70万円)、さらに教材費や実習の材料費がかかる場合もあります。
さらに国家試験の受験料、合格後に美容師登録をするための手数料といった出費もあり、先行投資としては決して安くない金額といえます。
仕事がきついからといってすぐにやめてしまうのは、美容師になるまでの出費を捨ててしまうことと同じです。
アシスタント期間中にやめると転職に不利
美容師の仕事でもっともきついのはアシスタント期間といわれますが、そこですぐに退職してしまうと、その後の転職が不利になる可能性があります。
なぜなら、一人前になる前に仕事をやめると「こらえ性がない」「努力が苦手」といった印象を持たれることが多いからです。
経歴としては、同業種はもちろんのこと異業種でも大きなマイナス要素になるでしょう。
美容師アシスタントがきついからやめるという人は多いですが、一定期間は続けるか、なんらかのスキルを身につけてからやめることをおすすめします。