アロマによる芳香療法を目的としたアロマサロンは、資格がないセラピストでも働くことができます。
利用客にカウンセリングをおこなって最適なアロマオイルを判断し、オイルのブレンドやボディトリートメントをおこなうのがおもな仕事です。
心身の不調を無理なく聞き出し、改善をうながす施術をおこなうアロマセラピストは、知識やスキルだけではなく人生経験も重要となります。
そのため、40代50代からアロマセラピストに転職する人も少なくありません。
カイロプラクティクサロン
資格を持っていないセラピストが働ける職場のひとつに、カイロプラクティクサロンがあげられます。
カイロプラクティクサロンで働くセラピストはカイロプラクターと呼ばれ、骨盤や背骨のゆがみを正常に導いたり姿勢を矯正したりする施術をおこないます。
現代人に増えている猫背の改善や産後の骨盤矯正など、さまざまなシーンで需要がある仕事です。
整体・ボディケア系サロン
整体院やボディケアサロンも、資格を持っていないセラピストが働ける職場です。
身体のバランスを整えたり姿勢を改善したりするのがおもな仕事ですが、ボディケア系のサロンはダイエット目的のメニューを充実させていることもあります。
肩こりや筋肉疲労の改善の他、エイジングケアなど美容系に特化しているサロンも増えています。
ヘッドスパ専門店
資格なしのセラピストが働ける職場として、ヘッドスパ専門店も人気があります。
頭皮のマッサージやツボ押しをおこなうのがおもな施術で、日々の疲れをいやす場所として、近年需要が増えている分野でもあります。
身体全体のマッサージとは違って頭部に限定されているため、体力に自信がない人も挑戦できるでしょう。
スポーツジムやスパ
スポーツジムやスパに併設されたリラクゼーションサロンやアロマサロンは、資格がないセラピストでも働くことができます。
施設の利用客が立ち寄るサロンという色合いが濃く、指名やノルマとは無縁なのでラクな気持ちで働けるところがメリットといえるでしょう。
一方、利用客の話を聞いたりメニューを提案したりすることは少なく、流れ作業のような業務になってしまうこともあります。
セラピストに大切な資格以外のスキル
セラピストの大切なのは、資格だけではありません。とくに重要とされる3つのスキルについて解説します。
人の話を聞いて共感するスキル
セラピストに大切なのは、相手の話を聞いてそれに共感するスキルです。
カウンセリングで話を聞いている最中に口を挟んでしまったり、自分なりの考えを述べたりするのは、セラピストとして失格の行為です。
自分にとって興味のない話でも熱心に聞いてあげられる人、どんな話でも「そうだね」と受け入れてあげられる人は、セラピストの素質があるでしょう。
コミュニケーションスキル
セラピストに大切なのは、つねに適切な距離でコミュニケーションをとれるスキルです。
カウンセリングの際、初対面の人が悩みや身体の疲れを打ち明けやすい雰囲気作りや、適度な間隔で相槌を打って話の続きをうながすなど、臨機応変な対応がセラピストには求められます。
相手の年齢や性別、生活環境に関係なく、平等に接してあげられる人はセラピストに向いているでしょう。
利用客にあわせた施術のスキル
セラピストに大切なのは、利用客ひとりひとりにあわせた施術のスキルです。
なぜなら、同じメニューでも、人によって痛みや気持ち良さなどの感覚が異なるからです。
こればかりは、資格取得のための勉強よりも実務経験がものをいうでしょう。
つまり、資格がなくても実務経験を積むことで人気のセラピストになれる可能性がじゅうぶんあるということです。