脱毛サロンに限らず、個人事業主・フリーランスには収入の保証がありません。
経営が軌道に乗らなければ生活が立ち行かなくなり、失業してしまうこともありえます。
オープンしてすぐに稼ぐことは難しいため、運営費や生活費を多めに確保しておくことや、いざとなったときに頼れる人、支援・補助などを確認しておくことが大切です。
ハードワークになりやすい
脱毛サロンを個人で経営すると、どうしてもハードワークになりがちです。
なぜなら、予約が取れれば取れるほど売り上げが上がり、収入につながるからです。
経営者であれば、多少無理してでも、稼ぐために頑張って働こうという気持ちになりやすいでしょう。
「時間外相談に応じます」とアピールしている個人サロンが多いのも、そのためです。
しかし、身体を休める日やプライベートを楽しむ時間がなければ、心身ともに疲れてしまいます。
ON/OFFの切り替えはしっかりしましょう。
知名度に頼れない
個人経営の脱毛サロンは、開業当時は知名度ゼロです。
名前だけで選んでもらえる大手脱毛サロンやチェーン店とは違い、集客に苦労するのは避けられないでしょう。
オープン前の集客方法を工夫したり、覚えてもらいやすい店名やロゴを作ることが大事です。
資金や準備などの負担が大きい
個人で脱毛サロンを経営するためには、充分な資金と開業準備が必要です。
もっとも負担が大きいのは、業務用美容脱毛機です。業務用マシンは、新品を購入する場合、安くても100万円以上になります。
分割で支払う場合、手元にある資金とサロンオープン後の運営費のバランスを考えなければなりませんが、返済期間が長くなるとその分手数料も多くなってしまうでしょう。
その他、施術用のベッドやリネン類など、脱毛サロンならではの備品が必要となります。
施術以外の雑務や事務仕事が増える
脱毛サロンを個人で経営すると、スタッフとして脱毛サロンを勤務していたときより、雑務が多くなります。
店内を清潔に整えたり消耗品の発注をしたりと、施術以外の業務をすべてひとりでやらなければならないため、業務の負担は増えることになるでしょう。
また、売り上げ管理や経費の計算なども経営者ならではの業務です。
人を雇う場合はシフト管理や給与計算もおこなわなければなりません。
経営に関する知識が必要
個人経営の脱毛サロンを成功させるためには、サロンスタッフとしてのスキルや経験よりも、経営の知識が必要となります。
豊富な経験があるからといって、経営の勉強をせずに脱毛サロンを開業するのは非常に危険です。
美容系サロンを個人経営する場合、提供する商品やサービスより、経営ノウハウが重要だからです。
独立を検討しはじめたらすぐに、書籍やインターネットで経営のノウハウを身につけましょう。
脱毛サロンを個人で経営するために必要な準備
脱毛サロンを個人経営するのに必要な準備は、大きく分けて6つです。
脱毛に関する知識・スキル・実績
脱毛サロンを経営するために最低限必要なのは、脱毛に関する知識・スキル・実績です。
光脱毛の仕組みや医療レーザー脱毛との違いといった基礎知識がなければ、カウンセリングができません。
また、業務用脱毛機を選ぶ際にも、脱毛に関する知識は必要となります。
さらに、利用者にとってストレスがかからない施術ができるだけの技術や、さまざまなシチュエーションに対応できる経験を備えていることも大切です。
明確なコンセプトに沿った事業計画書
脱毛サロンの経営が現実的になったら、まずは事業計画書を作成することが大切です。
ターゲットにしたい年代・性別をはじめ、店舗の規模(ベッド数やスタッフ数)、メニュー、料金などを細部までしっかり計画してください。
事業計画書を作成しておくことで、開業に必要な資金や準備期間が見えてきます。
曖昧なままでスタートすると、途中でお金が足りなくなったり開業予定日までに準備が終わらなくなったりと、トラブルが発生してしまうでしょう。