ネイリストの資格・検定のおもな種類
誰でもなれるネイリストですが、上を目指すなら資格の取得は必須です。おすすめの資格は、以下の3種です。
JNECネイリスト技能検定試験
JNEC(日本ネイリスト検定試験センター)のネイリスト技能検定試験は、ネイリストにとって基本となる資格です。
3級から1級まであり、独学で取得可能なレベルからトップネイリストのレベルまで分かれています。
2017年に公益財団法人の認定を受けており、認知度も権威性も充分といえるでしょう。
JNAジェルネイル技能検定試験
JNAジェルネイル技能検定は、これからネイリストを目指す人におすすめの資格です。
数年前から流行り始めたジェルネイルは、現在ではネイルサロンの6割以上でメニュー提供をしているといわれているため、級を持っていると就職先の選択肢が広がるでしょう。
初級/中級/上級の3段階に分かれており、JNECネイリスト技能検定試験に合格していると試験の一部が免除される仕組みになっています。
INAネイルスペシャリスト技能検定試験
INA(インターナショナルネイルアソシエーション)のネイルスペシャリスト技能検定試験は、通常のネイル技術とジェルネイル技術の2種類があります。
JNECやJNAと違い飛び級受験が可能なので、知識とスキルが充分であれば上級の資格に挑戦することも可能です。
JNECやJNAと比べると、知名度が低いのがデメリットといえるでしょう。
誰でもなれるネイリストの気になる収入
誰でもなれるとはいえ、完全未経験から始めるネイリストの仕事は決して高給ではありません。ネイリストの収入事情を紹介します。
無資格・未経験者の月収は16~18万円
無資格・未経験ネイリストの月収は、16万~18万円です。
税金や各種保険料を差し引いた手取り額は、1カ月13万円前後になるでしょう。
または、研修期間中は時給扱いというネイルサロンも多いようです。
金額は少ないですが、授業料を支払ってネイルスクールに通うことを考えると、収入を得ながらスキルを身につけられるところが大きなメリットです。
検定級取得者・ネイルスクール卒業生の月収は20万~25万円
就職前に資格・検定を取得したネイリストやネイルスクール卒業生の月収は、20万~25万円です。
初任給が高くないのは、知識と技術があっても現場未経験には違いないからです。
ひとりで施術全般を担当するスキルがあり、一連のサロンワークができると認められれば昇給にも期待ができるでしょう。
また、取得している級のレベルによって基本給が異なるほか、スクール卒業生のほうが初任給が高くなる傾向にあります。
インセンティブ加算で月収30万円以上も可能
一人前のネイリストとして仕事ができると、指名料や店頭販売の売り上げによるインセンティブをもらうことができます。
インセンティブの割合はサロンによって異なりますが、基本給25万円+インセンティブ+各種手当で、1カ月30万円以上稼ぐことも可能です。
指名を増やすにはネイル技術だけではなく、デザインセンスや営業スキルを磨く必要があります。
誰でもなれるとはいえ、常に上を目指さなければ稼ぐことができないのがネイリストの特徴といえるでしょう。