未経験でも就職できる美容系の仕事には何がある?
美容系の仕事に就きたいけど未経験だとお給料は安い?
こんな悩みを持っていませんか?
この記事では、未経験でも就職できる美容系の仕事を7種紹介しています。
最後まで読むことで、自分の長所を活かせる美容系の仕事が何かわかるでしょう。
未経験からプロを目指して、ぜひ挑戦してみてください。
※2024年4月の情報です。
※給与や仕事内容の詳細は職場によって異なります。
脱毛サロンスタッフ
近年需要が伸び続けている脱毛サロンのスタッフは、未経験から長く働き続けられる人気の仕事です。
脱毛サロンスタッフの仕事内容
脱毛サロンスタッフの仕事は、おもに以下の5つです。
・光脱毛の施術
・新規客へのカウンセリング
・新規契約の獲得
・予約管理や接客
・店舗運営(清掃や消耗品管理など)
光脱毛の施術は、専用のマシンを使っておこないます。
業務用脱毛機には使い方のマニュアルがあるため、回数をこなして慣れてくるごとに、スムーズに取り扱えるようになります。
脱毛専門店の場合は、業務内容が限られているので、未経験でもすぐに仕事を覚えられるでしょう。
脱毛サロンスタッフに必要な美容スキルと研修内容
脱毛サロンのスタッフに必要なスキルは、おもに以下の5つです。
・発毛や脱毛に関する知識
・業務用脱毛機の操作
・シェービング
・コミュニケーション能力
・営業スキル
未経験で脱毛サロンに就職するとまず試用期間があり、接客マニュアルやマシンの操作を教わります。
研修期間はサロンによって異なりますが、3~6カ月と考えてよいでしょう。
サロン営業中は先輩スタッフのサポートや店内清掃などの雑用をおもにおこない、営業終了後に研修を受けるケースが大半です。
仕事に必要なトークスキルや営業スキルは、書籍や動画などを参考にして自分で身につける努力をすることも大切です。
未経験から脱毛サロンに就職したときの平均給与と昇給
未経験で脱毛サロンに就職した際の初任給の例は、以下のとおりです。
・大手サロン…月給25万円~
・個人サロン…月給20万円~
大手の脱毛専門サロンやエステティックサロンのほうが初任給が高く、待遇も手厚い傾向にあります。
個人サロンでは、未経験からの就職は時給扱いになることもあり、全体的に収入は低いですが、プレッシャーを感じずのびのびと働けるところがメリットです。
大手・個人、いずれも本採用後は基本給UPやインセンティブの加算、賞与にも期待ができるでしょう。
大手脱毛サロンでのフルタイム勤務の場合、入社から2~3年で1カ月の平均収入が30~35万円ほどになるケースが大半です。
エステティシャン
フェイシャル&ボディエステや痩身、バストケアをおこなうエステティシャンは、未経験歓迎の企業も多く、一生もののスキルを身につけられる仕事です。
エステティシャンの仕事内容
エステティシャンの仕事内容は、おもに以下の5つです。
・エステ施術(サロンのメニューにより異なる)
・新規客へのカウンセリング
・新規契約の獲得
・予約管理や接客
・店舗運営(清掃や消耗品管理など)
エステティシャンというと、オールハンドのトリートメントやマッサージのイメージが強いですが、近年では美容機器を使う施術も増えています。
トータルエステティックサロンの場合、来客それぞれが違う悩みを持っているため、ヒアリングやカウンセリングで適切なプランを紹介したり、おすすめしたりする必要もあります。
未経験からエステサロンに就職する際には、応募先のサロンがどのようなメニューを展開しているかを、事前に必ず確認しましょう。
エステティシャンに必要な美容スキルと研修内容
エステティシャンに必要なスキルは、以下の5つです。
・スキンケアやダイエットなどに関する知識
・エステ施術
・美容機器の操作
・コミュニケーション能力
・営業力
エステサロンでの研修は、展開しているメニューによって異なります。
美容機器の操作にはマニュアルがあるので比較的早く習得できますが、オールハンドのトリートメントやマッサージは、技術を身につけるのにやや時間がかかるかもしれません。
研修期間は、サロンによって数カ月~1年間というケースもあります。
施術者として業務に入れるまでは、アシスタント業務や雑用がメインになります。
未経験からエステティックサロンに就職したときの平均給与と昇給
未経験からエステティックサロンに就職する際の初任給の例は、以下のとおりです。
・大手サロン…23万~25万円
・個人サロン…18万~20万円
いずれも試用期間中は時給扱いとなることも多く、インセンティブや法定外福利厚生などは受けられません。
本採用後は基本給が上がったり固定給になったりし、各種手当や賞与を受けられるでしょう。
インセンティブを受けられるようになった後は、新規契約獲得やサロンコスメの販売に力を入れて成果を出すと、結果的に収入がアップします。
ネイリスト
ネイリストは、趣味でネイルアートやジェルネイルを楽しんでいる人が、未経験からサロン勤めを始めることも多い職種です。
ネイリストの仕事内容
ネイリストの仕事内容は、おもに以下の5つです。
・ネイル施術
・ネイルチップの作成と販売
・予約管理や接客
・店舗運営(清掃や消耗品管理など)
・広告宣伝
ネイルサロンでおこなわれる施術は、ネイルケア・カラーリング・ネイルエクステンション(付け爪)・ネイルリペア(補修)・ジェルネイルなど、多岐にわたります。
短期間ですべてを身につけることは難しく、未経験者は簡単な施術から任せてもらえるようになるケースが多いでしょう。
また、ネイルサロンの宣伝には写真が欠かせず、ネイルの撮影やSNSの投稿といった作業をおこなう場合もあります。
ネイリストに必要な美容スキルと研修内容
ネイリストに必要なスキルは、おもに以下の4つです。
・爪の構造や薬剤の知識
・ネイル施術
・コミュニケーション能力
・デザインセンス
ネイリストがおこなう施術は、すべて手作業です。
そのため、すべての施術を完璧におこなえるようになるには、長い時間がかかります。
入社後の研修期間はサロンによって異なり、数カ月で基本技術を身につけて施術デビューができたり、長期間の研修で一定以上のスキルを身につけるまでアシスタント業務だったりと、さまざまです。
一人前のネイリストとして活躍するためには反復練習が欠かせず、つねにトレンドをチェックしてセンスを磨くといった努力も必要です。
未経験からネイルサロンに就職したときの平均給与と昇給
未経験者がネイルサロンに就職する際の初任給の例は、以下のとおりです。
・月給制…17万~20万円
・時給制…1,000~1,500円
サロンによりますが、完全未経験者が正社員として入社することは比較的難しく、パート・アルバイト勤務で研修期間を過ごし、本採用となってから正社員登用されるケースが大半です。
時給は地域差があり、東京都をはじめとした関東エリアでは1,200円~/地方都市では1,000円~です。
いずれも、最低賃金からのスタートと考えてよいかもしれません。
美容カウンセラー
美容クリニックのカウンセラーは施術スキルの習得が必要ない、美容系の仕事の中では珍しい職種です。
美容カウンセラーの仕事内容
美容カウンセラーの仕事内容は、おもに以下の5つです。
・初診患者のカウンセリング
・治療プランの提案や見積もり
・新規契約の獲得
・患者データの管理
・予約管理や接客(受付兼務もあり)
美容カウンセラーは、実際の施術にはタッチせず、カウンセリングと契約締結までを担当します。
希望プランを決めて来院する人もいれば、自分に合う治療が知りたくて来院する人もいるため、柔軟な対応が求められます。
また、患者の情報をまとめて医師やナースに報告したり、施術室やオペ室の使用スケジュールを調整したりと、裏方の役割を担うこともあります。
美容カウンセラーに必要な美容スキルと研修内容
美容カウンセラーに必要なスキルは、おもに以下の3つです。
・美容医療に関する知識
・コミュニケーション能力
・営業力
・事務作業、データ管理能力
美容カウンセラーの研修は、クリニックで提供している治療に関する知識や接客マニュアルなどを学ぶ内容となります。
研修期間は、クリニックにもよりますが3~6カ月のケースが大半です。
コミュニケーション能力やプレゼン能力などは、もともとの性格が大きく左右する他、働きながら身につける部分も多いでしょう。
新規契約を獲得するための営業のコツは、勤務時間外に独学で学ぶなどの努力も必要です。
未経験から美容クリニックに就職したときの平均給与と昇給
未経験で美容クリニックに就職する際の初任給の例は、以下のとおりです。
・大手クリニック…22万~25万円
・個人クリニック、診療所…20万~23万円
大手クリニックの場合は、数カ月の研修期間を経て本採用になった後は基本給が上がり、賞与や各種手当がつく可能性が高いです。
さらに、勤務時間外手当が別途支給されるなど、待遇も手厚いでしょう。
美容カウンセラーは、クリニックの新規契約を任される立場にあるため、契約件数やメディカルコスメの売り上げによってインセンティブが加算されるケースもあります。
マッサージ師
マッサージ師には、あんまマッサージ指圧師や鍼灸師のような免許が必要なものから、リンパマッサージやリフレクソロジーなど資格不要のものまで、さまざまあります。ここでは、資格不要のマッサージ師の職種について紹介します。
マッサージ師の仕事内容
マッサージ師の仕事内容は、おもに以下の5つです。
・ヒアリングやカウンセリング
・施術方針の提案
・マッサージ施術
・予約管理や接客
・店舗運営(清掃や消耗品管理など)
マッサージ師にとって、もちろん施術スキルは大切ですが、顧客とのカウンセリングを通して心身の不調を把握し、最適な施術を提案するのも重要な仕事です。
マッサージ施術の内容は、リンパドレナージュやカイロプラクティック、リフレクソロジーなどさまざまな種類があるため、応募先のサロンのメニューは事前に必ず確認しておきましょう。
マッサージ師に必要な美容スキルと研修内容
マッサージ師に必要なスキルは、おもに以下の3つです。
・人体構造に関する知識
・施術スキル
・コミュニケーション能力
マッサージ師は、人体構造に関する基本的な知識がなければ仕事ができません。
骨格、筋肉、血流、腸内環境など、サロンが提供しているメニューによって特化する部分は異なりますが、いずれも専門的な知識が必要となります。
また、基本的にオールハンドでの施術となるため、一人前になるには長い時間を要することもあります。
マッサージサロンでの研修は2~6カ月となるケースが大半で、基本的にはサロン営業終了後におこなわれますが、大手企業に就職する場合は研修センターなどで集中的にスキルを学ぶこともあります。
未経験からサロンに就職したときの平均給与と昇給
未経験でマッサージサロンに就職する際の初任給の例は、以下のとおりです。
・大手サロン…20万~23万円
・個人サロン…時給1,000~1,500円
完全未経験者が研修を受けながら働く場合は、試用期間として時給扱いになるケースも多々あります。
本採用後は正社員登用されることも多く、技能手当や指名料が支給されるサロンもあるでしょう。
アロマセラピスト
アロマセラピストは、ストレス社会といわれる現代日本において需要が高まっている職種です。
アロマセラピストの仕事内容
アロマセラピストの仕事内容は、おもに以下の5つです。
・アロマトリートメント
・オイルやキャンドルの販売
・アロマオイルの調合
・新規客のカウンセリング
・アロマに関するアドバイス
アロマサロンで働く場合はトリートメントやマッサージ、ショップで働く場合は物販やアドバイスがおもな仕事となります。
いずれも、新規客にはカウンセリングをおこない、心身の不調や求めているアロマの特徴を聞き出すのも大切な仕事のひとつです。
アロマセラピストに必要な美容スキルと研修内容
アロマセラピストに必要なスキルは、おもに以下の5つです。
・芳香療法に関する知識
・エッセンシャルオイルやアロマに関する知識
・トリートメント施術スキル
・コミュニケーション能力
・営業力
アロマサロンやショップの研修は、まず基礎知識を身につける座学から始まるケースもあります。
エッセンシャルオイルの種類や特徴、オイルを調合して作るアロマオイルに関する知識を学び、顧客の求めに臨機応変に対応できるようになると、実際に店頭に立つことが可能です。
トリートメントやマッサージはオールハンドとなるため、数カ月の研修が必要となるでしょう。
未経験からアロマサロン・ショップに就職したときの平均給与と昇給
未経験でアロマサロンやショップに就職する際の、初任給の例は以下のとおりです。
・月給…17万~20万円
・時給…1,000円~
ほとんどのアロマサロンでは、研修中は試用期間となり、基本的にインセンティブはつきません。
パート・アルバイト・契約社員扱いとなるサロンもあります。
いずれも本採用後は月固定の給与となり、インセンティブを含む各種手当や賞与にも期待ができるでしょう。
また、アロマセラピストはホテルやスパに併設されているサロンで業務委託として働くこともできます。
美容部員、ビューティーアドバイザー
美容部員またはビューティーアドバイザー(BA)は、美容系の仕事の中でもとくに人気の職種です。
美容部員・BAの仕事内容
美容部員・BAの仕事内容は、おもに以下の4つです。
・コスメ販売、営業
・メイクサービス
・コスメやメイクに関するアドバイス
・接客
美容部員・BAの基本の仕事は、自社おすすめのコスメを販売することです。
特別な施術をする必要はなく、場合によってはメイクのサービス・実演をすることもあります。
基本的に予約客を相手にするサロン系のスタッフとは違い、店を訪れる不特定多数のお客に対して接客をするのが、美容部員・BAの特徴です。
美容部員に必要な美容スキルと研修内容
美容部員・BAに必要なスキルは、おもに以下の4つです。
・骨格や肌に関する知識
・メイクアップの技術
・コミュニケーション能力
・営業力
美容部員は、初見の来客にメイクの実演をすることも多々あるため、メイクアップの技術はもちろんのこと、骨格や肌に関する知識が必要とされます。
大手化粧品メーカーでは集中的に研修がおこなわれることもありますが、コスメショップなどの小売店では働きながら徐々にスキルを身につけるケースが多いでしょう。
未経験から美容部員として就職したときの平均給与と昇給
未経験で美容部員の職に就く際の、初任給の例は以下のとおりです。
・大手化粧品メーカー…23万~25万円
・小売店…18万~20万円
コスメショップやドラックストアなどの小売店で美容部員の職に就く場合、入社後の数カ月間はパート・アルバイトとして時給勤務になるケースがあります。
また、大手の化粧品メーカーでは大卒以上の条件がついていたり、最終学歴によって初任給が異なったりすることもあるので注意しましょう。
実際に店頭に立ち、ひとりで来客の相手ができるようになると、月給20万~25万円固定となるケースが大半です。
未経験から美容系仕事でキャリアを伸ばすコツ
完全未経験から美容系の仕事に就いてキャリアアップするコツを、4つに分けて紹介します。
研修制度が整っている職場を選ぶ
美容系の仕事でキャリアアップするためには、スタートとなる職場の研修制度がいかに充実しているかがカギとなります。
なぜなら、基本の知識や技術を徹底的に身につけることが、美容系の仕事では非常に大切だからです。
ベースとなる知識と技術をしっかり身につければ、その後のレベルアップがスムーズに進み、長く働くことはもちろん、将来的なキャリアアップにつながるでしょう。
試用期間中は「我慢」も必要
職場によって異なりますが、未経験者が美容系の仕事に就く場合、ほぼ確実に試用期間があります。
営業中は雑用や先輩スタッフのアシスタント、営業時間外に研修を受けるというケースが多く、給与は決して高くありません。
身体的・精神的・金銭的にツラい期間になるかもしれませんが、美容業界で長く働くためには、ある程度の我慢が必要です。
試用期間中に離職するとその後の転職に困ることにもなり、美容系の仕事を続けられなくなる可能性もあるので、プロになるために必要な修行ととらえて乗り越えましょう。
民間資格や検定があれば積極的に挑戦する
美容系の仕事でキャリアアップするなら、民間の資格や検定を取得しておくのがおすすめです。
なぜなら、民間資格や検定の級を取得することで昇進や昇給の役に立つからです。
有資格者または級保持者ということで、顧客からの信頼も得られ、評価も上がるでしょう。
サロンによっては、資格取得支援制度を設けているところもあるので、挑戦したい人は応募先企業のサポートを事前にチェックすることが大切です。
本採用後もスキルアップを忘れない
研修期間を無事に卒業して本採用スタッフとなった後も、キャリアを伸ばすためにはスキルアップを忘れてはいけません。
顧客の特徴や好みを把握したり、より快適な施術を提供できるよう練習したりと、働きながらやれることはたくさんあります。
また、美容系の仕事は契約獲得件数や物販の売上額といった具体的な目標を立てることもできます。
職場でトップクラスのスタッフを目指し、日々レベルアップすることが大切です。
美容系の仕事なら未経験スタートでも一流になれる
美容系の仕事は、完全未経験者や異業種からの転身でも、努力次第で一流になれるところが魅力です。
身につけたスキルは一生ものの財産になることもあり、転職やブランク後の再就職にも役立つでしょう。
初任給や待遇はサロンによって異なりますが、研修制度が整っている職場を選ぶのが、美容業界で活躍するポイントです。
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