独立開業に失敗するアイリストの特徴を、5つに分けて解説します。
スキルと経験だけを武器に独立してしまった
アイリストが独立開業するために、スキルと経験は絶対に必要なものですが、逆にそれだけだと独立に失敗してしまう恐れがあります。
なぜなら、アイリストのスキルと経営者のスキルはまったくの別物だからです。
アイリストとしてのスキルや経験をどれだけ積んでも、経営者として成功するとは限りません。
サロン経営をするなら、まずアイリストのスキルや経験はすべて捨てるつもりで、経営知識を一から学ぶ必要があるでしょう。
過去の指名客を頼りにしすぎていた
マツエクサロン在籍時代の指名客を頼りにしすぎると、独立開業に失敗する可能性が高いです。
なぜなら、指名客は店を気に入って通っていたのであって、アイリスト個人を気に入っていたとは限らないからです。
その場合、指名していたアイリストが独立しても店は変えず、別なアイリストを指名することになるでしょう。
独立したアイリストのサロンに移りたくても、営業時間や曜日、立地の関係で難しいというケースも考えられます。
サロン在籍時代の顧客には過度な期待をせず、「もし来てくれたらありがたい」程度の気持ちにとどめ、新規集客に励むことが大事です。
収支のバランスが取れていなかった
収支のバランスが取れていないと、どれだけ売り上げを増やしても儲からず、経営に失敗してしまう恐れがあります。
とくに、毎月一定額を支払わなければならない、家賃・水道光熱費・電気代などの固定費は重要です。
アクセス便利で店構えがしっかりしているサロンは集客がしやすいですが、同時に固定費が高く経費がかさむというリスクもあります。
収支のバランスを考え、無理のない店舗チョイスと経営手腕が大切です。
競合との差別化ができていなかった
個人経営のマツエクサロンは、他店との差別化が非常に大切な要素となります。
なぜなら、個人サロンは知名度では勝負できないため、サロンならではの特色や魅力をアピールする以外に集客する方法がないからです。
近場にある競合サロン・大手サロンの真似をしても、独立開業には失敗してしまうでしょう。
個人サロンにしかできないサービスや、どういう人におすすめのサロンなのかを明確に打ち出し、競合との差別化をはかっていかなければなりません。
ターゲットやコンセプトがはっきりしていなかった
アイリストが独立してサロンを経営する際は、ターゲットやサロンコンセプトをきめておかなければ、失敗する確率が高くなります。
なぜなら、新しくオープンしたマツエクサロンがあっても、お客側は「自分に向いているかどうか」がわからなければ利用しないからです。
そのため、年齢層・価格帯・雰囲気など、サロンのすべてがわかるコンセプトをわかりやすくアピールする必要があります。
どんな人でもウェルカムなスタイルは、一見集客に有利なイメージがありますが、実際はどの層も囲い切れないというデメリットがあるのです。
アイリストの独立開業を成功させるために大事なこと5つ
アイリストの独立開業を成功させるために、覚えておきたい大事なことは5つあります。
経営に関する知識
アイリストの独立開業を成功させるためには、経営ノウハウがもっとも重要です。
立地条件に合わせたサロンコンセプトや料金設定、集客方法、リピーター獲得方法などは、経営知識がなければ成功しません。
サロン開業は、アイリストにとってのゴールではなくスタートです。
充分な施術スキルと実績を作った後は、経営スキルを学んでから独立の計画を立てましょう。
開業までの充分な準備期間
独立開業成功のためには、開業までの充分な準備が必要です。
ぎりぎりの日程で進めて突貫的に開業してしまうと、後々予想外のトラブルが起きて、事後処理に手間取るなどのリスクが考えられます。
独立開業を焦るのは、絶対にNGです。
オーナーアイリストとして成功をつかむためには、細かいことも妥協せずにしっかり時間をとってひとつひとつを確実に処理して準備することが大切です。