美容師にとって、腰痛や手荒れは職業病ともいえるものです。
シャンプーや施術の際には前かがみの姿勢が続くので腰痛になりやすく、薬品の取り扱いや水仕事による慢性的な手荒れに悩まされている人も少なくありません。
美容師をやめてよかったというより、健康を取り戻すことができてよかったと感じているケースといえるでしょう。
5.修業期間が長すぎる
美容師をやめてよかったと思う理由として、修業期間が長すぎてつらかったという声や、スキルアップに時間がかかりすぎるという声も聞かれます。
具体的には以下のとおりです。
「いつ終わるのかわからないアシスタント期に耐えられなかった」
「アシスタントの労働時間も給料も非常識すぎたので、思い切ってやめてよかった」
スタイリストになるには、どの美容室でもアシスタント期間を避けることはできず、多くの美容師が長い労働時間と少ない収入に悩まされています。
一人前になる前に見切りをつけて仕事をやめる美容師もいますが、後悔よりもやめてよかったという声が多いことで、美容師アシスタントの大変さがわかります。
6.人間関係に悩まされることがなくなった
美容室特有の人間関係に苦労していた人にとっては、その環境から離れられたことが、美容師をやめてよかったと感じる理由のひとつでしょう。
具体的には、以下のような意見が聞かれます。
「上下関係が厳しい職場で精神的にきつかった。思い切ってやめてよかったと思う」
「上司や先輩のいうことは絶対という環境に我慢できなかった」
理美容業界は、もともと「師匠に弟子入りして技術を身につける」という育成方法がとられていたため、厳しい師弟関係が当たり前という風潮が現在でも残っています。
転職した美容師の中には、やめてよかったと思う反面、上下関係のゆるい職場に驚いてしまうこともあるようです。
7.指名や売り上げのプレッシャーから解放された
美容師をやめてよかった理由に、指名獲得や売り上げのプレッシャーがなくなったというものもあります。
具体的な声は、以下のとおりです。
「思うように指名がとれない時期が本当につらかった」
「歩合制度は自分には向いていなかったので、美容師をやめてよかった」
美容師は、顧客からの指名や物販などの売り上げが個人の成果になるため、ノルマではなくても焦りやプレッシャーを感じることがあります。
基本給が比較的安く、インセンティブで増やしていく仕組みであることも、美容師をやめてよかったと思う人が多い原因といえるでしょう。
8.仕事上の出費が減った
仕事をやめてよかったと感じている美容師の中には、業務に必要な月々の出費が減ったからという人もいます。
例えば、以下のような意見がありました。
「足が疲れない靴、エプロン、シザーケースとその中身……なんだかんだで美容師は出費が多かった」
「見た目を整えるのにも仕事上で必要なものにもお金がかかるのに、手当が一切出ないのがきつかったです。転職して出費が減ったので、美容師をやめてよかったと思っています」
美容室は、大手であっても制服が支給されず美容師個人の私服であることが一般的です。
その他、シューズやエプロン、仕事道具なども自費で用意することが多いでしょう。
しかし、サロンに雇用されている美容師は業務上の出費を経費として申告できません。
転職して支出のバランスが改善され、仕事をやめてよかったと思う美容師も少なくないようです。
9.将来性を感じられなかった
スキルアップやキャリアアップに必要な時間が長く、将来性を感じられずに美容師をやめたという人も少なくありません。
さらに新しい職場で着実に成長を感じられると、美容師をやめてよかったと思うことも多いでしょう。
具体的な声は、以下のとおりです。